「湘南ベルマーレが地域にもたらす効果」の講演
昨日のクラブカンファレンスの中で開催された日本経済研究所の小原爽子研究員による講演「湘南ベルマーレが地域にもたらす効果」がとても興味深かった。
「第22回ベルマーレクラブカンファレンス」にて特別講演追加決定のお知らせ « 湘南ベルマーレ公式サイト
http://www.bellmare.co.jp/36072
講師の小原研究員のプロフィールは下記をご参照ください。
小原 爽子 / 研究員紹介 / 日本経済研究所について / 株式会社 日本経済研究所
http://www.jeri.co.jp/about/solution/solution_05.html
今回の講演は、ベルマーレが依頼した調査の結果に基づくものである。
数年前に、Jリーグが同様の調査を日本経済研究所に依頼し、13クラブについて調査が行われたとのこと。
それと同様の調査をクラブが主体となって依頼したものだが、他のクラブについて実施した調査がベースにあるので、客観性のある結果であると眞壁社長は述べていた。
小原研究員の講演のすべてをここで述べるつもりは無いが、結論的なところを私なりにまとめると、次のようになる。
湘南ベルマーレは地域に対して経済効果だけで無くコミュニティ活動などで大きな貢献をしている。
特にコミュニティ活動はJクラブの中で、他のクラブとの比較にならない突出した活動を行っている屈指のクラブである。
しかし一方では、その貢献に見合うだけの支援を地域から受けていないし、その貢献の度合いを地域やサポーターがあまり認識していない。
その貢献をアピールできていないクラブの情報発信に課題がある。
また、地域はベルマーレを十分に活用できていない。
ベルマーレをもっと活用することで、地域とベルマーレの双方に取ってメリットのあるWin-Winの関係を気づくことができるだろう。
自分たちが普段何となく思っていることを、第3者の視点でまとめてもらったという感じで、とても興味深かったし、一方で自分にとってベルマーレがやっていることがある程度当たり前と思うようになってしまったが、Jクラブの中ではすごいことをやっているんだということを再認識することができた。
1サポーターとして、ベルマーレはこれだけ地域に貢献しているんだよ、ベルマーレはこんなにすごいんだよ、ということを、もっと周りに対してアピールしなければならないと、改めて思った。
またクラブは情報発信に問題があると指摘されたことを踏まえ、この情報を充分に活用してもらいたい。
ホームタウンの首長や議員、商工会やコミュニティに対して、この情報をしっかりと発信してもらいたい。
ベルマーレというクラブにはまだまだ可能性があると感じることのできた講演会だった
なお、小原研究員がJクラブについて執筆した研究レポートのPDFが公開されている。これも興味深い内容だったので、是非ご一読いただきたい。
「Jクラブ −サッカーを超えて− 〜ソーシャルビジネスとしてのJクラブ〜(前編)(『日経研月報』2009年11月)
http://www.jeri.or.jp/membership/pdf/research/research_0911.pdf
「Jクラブ −サッカーを超えて− 〜ソーシャルビジネスとしてのJクラブ〜(後編)」(『日経研月報』2009年12月)
http://www.jeri.or.jp/membership/pdf/research/research_0912.pdf