9月市議会の議事録

6月の平塚市議会の議事録が平塚市議会のサイトに掲載された。

平塚市議会 会議録の検索と閲覧
http://asp.db-search.com/hiratsuka-c/

高橋紀英議員が統括質問でベルマーレについて取り上げ、それについてSCNでの放送を元に文字おこしを行いましたが、それはあくまでも非公式なものです。
正式な議事録が掲載されましたので、この3議員の質問とそれに対する市側の回答を、議事録から抜粋して掲載します。


高橋紀英議員

 8月23日の日曜日、平塚競技場は異様な熱気に包まれました。ベガルタ仙台を迎えての、この試合は、勝利したチームが首位になるという大一番。仙台からも多くのサポーターが来場し、ゴールデンウィークに開催されましたセレッソ大阪戦を約2000 人上回る1万2670人の入場者がありました。梅雨空が長引き、夏らしくない夏が続いた平塚に、湘南ベルマーレが暑い夏をもたらしてくれました。
 さて、今回の総括質問では、その湘南ベルマーレに関すること、スポーツ施設の改修に関すること、町内福祉村に関することについて質問を行います。
 それでは、通告のとおり総括質問を行います。
 1、湘南ベルマーレのホームタウンとしての市の姿勢について。
 冒頭にも触れましたが、我らが湘南ベルマーレは、現在もJ1への復帰圏内の3位にあり、ここ2試合、下位チームと引き分けはしているものの、堂々と首位争いを続けています。来シーズンのJ1への復帰は、夢から現実へと変わってきています。
 さて、その湘南ベルマーレは、昨年クラブ創設40年を迎えた日本有数の名門サッカークラブです。過去、天皇杯優勝やフランスワールドカップには、チームから4人もの代表選手を送り込みました。
 また、親会社の撤退を機に市民球団へと生まれ変わり、平塚を含む7市3町をホームタウンとし、サッカーのみならず、ソフトボール、ビーチバレー、トライアスロンなど、地域の特色を生かしたスポーツ事業を展開しています。このような湘南ベルマーレの取り組みは、全国からも注目されています。
 湘南ベルマーレに関する質問は、過去何度となく行われています。私自身も昨年9月の定例会において、平塚競技場の大型映像装置の設置に関連した質問も行いました。
 今回は、平塚市湘南ベルマーレに対する姿勢をもう1度確認する意味で、何点かお伺いしたいと思います。
 まず、1点目として、平塚市湘南ベルマーレをどのように評価しているのか伺います。
 次に、平塚市厚木市伊勢原市小田原市茅ヶ崎市秦野市藤沢市と、大磯町、寒川町、二宮町の7市3町のホームタウンの中心的な存在であることを意識しているのか伺います。
 最後に、今後、湘南ベルマーレ平塚市に何をもたらすと考えているのかもお伺いいたします。
 2、スポーツ施設の改修。
 昨年の9月定例会でも、ほぼ同様の質問を行いましたが、今回は補正予算案に示された内容について、何点かお伺いいたします。
 相変わらず厳しい財政状況の中、3大事業と言われる新庁舎建設、次期環境事業センター建設、市民病院整備事業が予定されている中での予算執行は、市民にしっかりと説明をし、納得をしていただかなくてはなりません。
 そこで以下伺います。
 (1)平塚球場
 補正予算説明書にある平塚球場スコアボード改修工事費について、お伺いします。
 改修工事に至った理由と、改修工事の内容について御説明ください。
 (2)平塚競技場
 同じく、補正予算説明書にあるサッカー用ベンチ及び陸上競技用器具購入費について、これらを購入する理由についてお伺いいたします。
 (3)その他の施設。
 その他のスポーツ施設において、今後、規模の大きな改修や器具の更新などが予想される施設があれば、お示しください。
<以下略>

井上誠まちづくり事業部長

 5番高橋紀英議員の御質問にお答えいたします。
 1、湘南ベルマーレのホームタウンとしての市の姿勢について、3点の御質問でございます。
 まず、1点目の湘南ベルマーレをどう評価しているのかについてでございますけれども、Jリーグチーム湘南ベルマーレのホームスタジアムが本市にあることで、市民が気楽にプロスポーツ観戦をすることができ、熱気と興奮を直に感じる機会が生まれております。
 また、プロスポーツのチームのホームスタジアムがあることで、本市が全国規模で知られるという広告効果もございます。
 教育面からは、湘南ベルマーレコーチによるサッカー教室は、子供たちのサッカー技術向上に役立っていると考えており、加えてユースチームの存在は、サッカー好きな子供たちに対し、目標や夢を与えてくれています。
 湘南ベルマーレは、地域スポーツの振興やまちの活性化に大きな役割を果たしており、平塚はもちろん湘南地域の大きな財産であると認識しているものでございます。
 2点目の7市3町のホームタウンの中心的存在であることを認識しているかという御質問です。
 本市は、1994年にベルマーレ平塚としてJリーグに昇格した際のホームタウンであり、2000年シーズンに7市3町をホームタウンとした湘南ベルマーレとして新たなスタートをしてからも、ホームスタジアムの所在地であることを意識し、さまざまな支援を行ってきてございます。
 支援の一端を申し上げますと、ホームゲームにおける平塚競技場の使用料の減免や広告掲出使用料の免除、また練習拠点である馬入サッカー場の使用料の減免や、管理棟、多目的棟一部居室の貸与などを行っております。
 また、財政面での支援としては、株式会社湘南ベルマーレに対し、平塚市と財団法人平塚市開発公社が出資してございます。
 このように、ホームスタジアムがある自治体として、湘南ベルマーレに対し、さまざまな支援を行ってきてございます。
 3点目の湘南ベルマーレは、平塚市に今後何をもたらすと考えているかについてでございます。
 プロサッカーチームである湘南ベルマーレは、本市にとって大きな財産であります。さきにお答えしましたように、プロスポーツに気軽に親しめること、広告効果、子供たちへ夢を与えることなどは、今後も本市の大きなメリットになると考えております。
 また、Jリーグ百年構想に基づく欧州のスポーツクラブをモデルとした地域密着型の総合スポーツクラブづくりの中で、NPO法人湘南ベルマーレスポーツクラブによるビーチバレー、トライアスロンソフトボール、サッカー、フットサルの地域に根ざしたスポーツ活動が行われており、地域スポーツ振興に重要な役割を果たしております。特に、ビーチバレーについては湘南ひらつかビーチパークを初め、1年中浜辺を楽しめる平塚海岸をアピールする点において、大きな力となってございます。
 さらに、J1昇格に至った場合、全国から今にも増して大勢のお客様がお見えになることで、地域経済の活性化や広域的な観光へつながること等が期待されております。
 続きまして、2、スポーツ施設の改修ということで、3点の御質問です。
 まず、平塚球場スコアカード改修工事の理由と工事内容についてでありますけれども、平塚球場は昭和60年に開設以来、20年以上が経過し、老朽化が進み、毎年修繕を重ねております。
 平塚球場のスコアボードにつきましては、得点及びストライク、ボール等の表示は電光式になっていますけれども、選手名、審判名等は手書きの板で掲示をしてございます。スコアボードは、経年劣化が進んでいまして、特に鉄部の腐食、さびがひどく、選手名板の落下の危険性があり、早急な修繕を必要としていたため、国庫補助金が活用できることから計上をいたしました。
 改修工事の内容は、スコアボードの躯体部分はそのまま使用いたしまして、表面部分を全面的に改修し、チーム名、得点、選手名、審判名をLED(発光ダイオード表示素子)にて表示をし、バックネット裏の操作室から遠隔操作ができるようにする予定でございます。
 次に、平塚競技場のサッカー用ベンチ及び陸上競技用器具を購入する理由についてでございます。
 競技場も球場と同様に、昭和62年開設以来、20年以上が経過をしてございまして、年々修理を必要とする箇所や、同時に器具のふぐあい等も目立ってきてございます。
 サッカー用のベンチにつきましては、湘南ベルマーレがJリーグに昇格した平成5年に購入したもので、16年が経過し老朽化が進んでおります。したがいまして、ここで購入をするものでございます。
 次に、陸上競技用器具の購入についてでありますけれども、平塚競技場日本陸連の第2種公認競技場であり、平成23年度に公認の更新時期がまいりますけれども、それにあわせて今後の準備を進める予定になってございます。その中で、ハードルについては昭和62年の開設時から20年以上使用しているため傷みが激しく、競技中に選手がけがをする危険性があるということから、ここで更新をするものでございます。
 3点目の、その他の施設の今後の改修や器具の更新などについてでございますけれども、総合公園におきましては、各施設とも老朽化が進んでおりますので、利用者の安全性を最優先に考えまして、優先順位を決め、計画的に修繕を実施していきたいと考えております。
 今後の大規模な修繕としましては、平塚球場ではグラウンドの改修、照明塔の改修、平塚競技場ではバックスタンド観客席の交換修繕、照明塔の改修、第2種公認競技場の公認更新に伴いますグラウンドの改修、及び競技用器具の更新、さらにはテニスコートの改修を計画してございます。
 なお、その他のスポーツ施設につきましては、現段階では大規模な改修等は予定をされておりません。
 以上でございます。

高橋紀英議員

 それでは再質問を行いたいと思います。
<略>
 次に、施設の整備の方になりますが、確かに私自身も昨年質問しておりますので、平塚球場等の、もう20年以上たつ施設の老朽というのは、日々の中で計画的に改修をしているのも承知しておりましたけれども、特にスコアボードというのは、特に目立つ場所にもなりますので、そこに予算厳しい中でもしっかりと措置していただけるということは大変よろしいことだと思います。
 ことしの夏、高校野球の県の予選がありましたけれども、あの中でも、例えば3年間最後、9回の裏か何かに3年生になってから代打で出てきたりすると、結局ゲームセットまでに名前が間に合わないというのも見たりしましたので、そのあたりも解消してくるということだと思いますし、何しろとにかく平塚球場というグラウンドは、今、県内で土のグラウンド、天然芝のグラウンドとしてはナンバーワンという声を内外からも、私よく聞きます。この辺、今、メジャーリーグも天然のグラウンドが多くなっているというのもそうだと思うのですが、非常にけがも少なくて、ましてアマチュアなどが使用するには、すごく安心して使えるグラウンドだと思います。球場の職員の方が、熱心に情熱を注いで整備をしてくださっている賜物だと思いますけれども、これからもいいグラウンド、平塚の誇れるようなグラウンドだと思いますので、順次進めていただければと思います。
 平塚競技場も同じく御説明いただきました。この中で、サッカー用ベンチということですが、これは当然J1の基準を満たしたものを入れかえるという認識でよろしいかと思うのですが、そこだけ再度確認をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 もう1つ、総合公園のテニス場という話もありました。確かに資料を見ますと、テニス場は非常に利用者も多い施設で、当然利用については市民の負担もいただいているわけですから、それに還元する意味でも、施設整備、あわせて進めていただければと思います。これは要望にとどめます。
 それと、もう1つ、冒頭お伺いしました湘南ベルマーレのことですが、幾つか湘南ベルマーレに対しての評価等々、御答弁いただきました。当然、これからJ1復帰に向けて、J2といえども、やっぱり見ていますと、上がるところと下がるところというのは、すごくスポーツニュース等でも昨年度見ても注目されると思います。当然、J1に復帰をすれば、今まで以上にマスコミにも注目もされると思いますし、その地元自治体ということでの注目もあると思うのです。
 質問で申し上げたとおり、やはり湘南ベルマーレというのは、前のクラブチームからもすごく歴史のあるチームですから、ある意味ではNPOの活動等も含めて、これからJリーグに加盟しようという地域なりクラブのお手本になるようなチームになるのではと、私は感じています。ですから、ぜひそのようなチームが、例えばこれから上がるというときに、絶対条件ではないけれども、メーンのホームグラウンドの附帯設備の中で、大型ビジョンがある、なしというところがあって、絶対なければいけないものではないというのはありますけれども、そういった地域なりクラブから、湘南ベルマーレのホームスタジアムについてないではないかということが言われかねないとも思いますので、大規模な予算を伴うものですから、すぐにということはなしにしましても、やはりこれは常に頭の中に入れていかなければいけないし、もう1つは、何が何でも欲しいということではなくて、例えばサポーターの皆さんの中でも、市民という言い方をしましょうか。設置に向けた、例えば寄附だとか募金だという動きもあるやにお伺いしていますので、ここはぜひ市民とともに市も考えていただければと思います。
 もう1つ、湘南ベルマーレの存在を考えるときに、株式会社、要するに企業というところはあるのだと思うのです。ですから、一企業としてとらえた場合に、平塚市自治体としての難しさというのがあるのは十分承知しております。一企業に対して、どこまで市ができるのか。先ほど、資金的な支援といいますか、しているお話もありましたし、私も平塚市が何十年、湘南ベルマーレに対して支援してきたことを十分承知しています。ですから、難しさは感じていますけれども、また別の考えとして、恐らく私は湘南ベルマーレの存在というのは、平塚市と平塚のまちづくりのパートナーなのではないかと。確かに組織としては会社、法人であったりということはあるかもしれないけれども、やはり先ほどもお話がありましたけれども、これから平塚市にもたらしてくれるだろうことを一緒に実現するパートナーというとらえ方もできると思いますので、逆に、その辺の市の姿勢が明確になってくれば、恐らく1つ例を挙げれば、競技場の改修に絡んで、今、大型映像装置という話もありますけれども、そのあたりもスムーズに結論が出てくるのではないかと感じていますので、この辺ももしお考えがあればお伺いしたいと思います。
 それと、話が前後しますが、もう1度まちづくり事業部長へ。先ほど、いすのことを聞いたのですけれども、恐らく、この次にといいますか、お願いしておきたいのは、車いす席の改善というのも課題にあると思いますので、これももしお考えがあれば、さっきのいすのこととあわせてお伺いしたいと思います。
 あと、もう1つ、湘南ベルマーレ関連で、ちょっと最後の方でまとめてということになるのですが、結局、今回、湘南ベルマーレの御質問をして、特にホームタウンとしての姿勢ということでお伺いしたのですけれども、なかなか御答弁をいただける部署というのが、まとめてということでまちづくり事業部長の方から御答弁いただきましたが、多分にこの辺は施設管理とか、その辺の部分もあるかなと思うのですが、さっき申し上げた、まちづくりとして、例えば湘南ベルマーレとパートナーとしてということになった場合には、やっぱり湘南ベルマーレ担当というのは無理だと思うのですが、何かサッカーによるまちづくりとか、そのぐらいのニュアンスの担当部署が、一時、担当部長が置かれたこともありましたけれども、そのようなセクションがあってもいいのかなとは思っています。ですから、この辺はなかなかそうは言いながら、組織をいじるというのは、すぐにできることではありませんから、一応今そういうふうに思っているということだけをお伝えをして、2回目の質問とさせていただきます。

井上誠まちづくり事業部長

 湘南ベルマーレの関係で、何点か再質問をいただきました。
 まず、ベンチのお話ですけれども、現在のベンチから2席、それぞれ2席ふやすことで、これはJ1の基準、最低基準ですけれども、満たすというふうになってございます。
 それから、大型ビジョンの設置の件でございます。これは6月の議会でも御答弁をさせていただいておりますけれども、今、議員御指摘のように、Jリーグ加盟のほかのクラブではほとんどついておるという状況でございます。
 そういった点から、平塚競技場でも設置を検討していかなければいけないというふうには十分認識をしてございます。湘南ベルマーレを初め、競技場を使う関係団体とも現在協議を続けてございます。その協議を続けながら検討を進めてまいりたいというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。
 それから、車いす席の改善についてでございます。現在、身障者用のトイレの関係で、車いす席につきましては、アウェイ側のバックスタンドの下のピッチ上に設置してございます。ほかの場所ですと、なかなか今申しました身障者の対応としては大規模なスタンド改修が出てきてしまいますので、現在の位置で設置は続けていきたいと思っておりますけれども、車いす用の観覧席の観覧スペース、車いすの方が座って見られるスペース、それから通路、当然、一般的な通路では狭いので、その通路等の拡幅の改修をしまして、現状より安全を確保していきたい。
 同時に、前面にボールよけ、ピッチ上に設置してございますので、前面にボールよけをかねた転落防止柵、それらも立ち上がりの設置をしていこうということで、現在検討中でございますので、御了承いただきたいと思います。
 それから、全体的なお話の中で、湘南ベルマーレとの協調ということだと思いますけれども、先ほど御答弁させていただいたように、支援も含めていろいろな形で湘南ベルマーレの方等は協調させていただいて、今まで進めているというふうに我々としては思っておりますので、湘南ベルマーレはサッカーだけではなく、NPOのスポーツクラブの面もございますので、今後とも十分な連携をとりながら進めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

高橋紀英議員

 では、最後、J1用の規格のいすの設置ということです。本当にこういう意味では、いつ復帰してもいいぞという準備が進んでいるということで、前向きに市もとらえられているところだと思います。車いす席についても、恐らく早い時期にと思っていてよろしいですかね。ぜひ進めていただきたいと思います。
 本当に最後にですけれども、ぜひ今度は、今週末というか来週の13日には横浜FCとの神奈川ダービーで、今1万人、また来ようというようなことをやっていますので、ぜひ議員の皆さんも、市長は時々お会いしますが、ぜひ大勢競技場に集まっていただいて、また盛り上がりが出ますようにと思いまして、質問を終わりたいと思います。