市長定例記者会見での記者の横暴

久しぶりの更新でこのようなことを書かなければならないのはとても残念だが、そうも言っていられない。


平塚市のホームページに19日に行われた平塚市長定例記者会見が掲載されていた。
週末に見たときには掲載されていなかったように思うが、もしかしたら見落としていたのかもしれない。


12月の市議会定例会提出案件についてと、その他2件について、掲載されている。
提出案件のところでは質疑で平塚競技場については取り上げていなかったのだが、3件目の「もったいないがここにある 第5回くるりんまつり」に掲載されているその他の質疑でベルマーレ平塚競技場についての質疑があった。
一読して、あまりのひどさに怒り心頭した。
市長の発言に対してではない。もちろん物足りないとは思うがある意味想定の範囲内
それよりも記者の質問に対して非常に憤りを覚えた。
とりあえず、その質疑の箇所を全文引用するので、読んでいただきたい。

Q記者:もしサッカーで(湘南ベルマーレが)昇格した場合、競技場のオーロラビジョンやスタンドなどいろいろ注文が来ているでしょうが、どんな準備をされていますか。来年の春の話なので、それまでに工事をそれなりにしなければならないでしょ。

A市長:二つあると思っています。一つはオーロラビジョンの設置、もう一つは観覧席。席数は増やさなければならないという状況ではなく、障がい者の観覧席の整備が必要だといわれております。オーロラビジョンについては考慮中です。

Q記者:非常にお金がかかると思うのですが、実際にサッカー以外に使い道はないと思うんですが。陸上競技にしても今で十分でしょう。正直5000〜6000ぐらいが平均の入場者数でそこまで金をかける必要があるんでしょうか。

A市長:J1に上がるとなると、それが求められるということでして、J1に上がって5000か6000の観客数では成り立たないということになるでしょうね。やはり1万人が入るような試合でないと無理だということになると思います。

Q記者:最近は(観客が)どのくらい入っているんですか。

A市長:ついこの間が1万1千いかないくらいでしたね。その前の夜やったときが8千人をちょっと超えてました。その前の日曜日で1万2600人くらいということでしたが、それまではだいたい7000人くらいが平均でした。

Q記者:競技場の整備は、平塚市が負担しなければいけないものなのですか。株主に、各自治体が入っていますよね。

A市長:株主にホームタウンが全部入っているかというと、入っていません。本市と伊勢原市が株主になっている程度です。施設は平塚市陸上競技場ですから、ご寄付を下さってしようということになればありがたいですが、施設改善をするのは平塚市ということになります。

Q記者:12月の初めには、はっきりすることなので、12月議会でもそのへんは出るんでしょうけども、かなり準備してるんでしょうね。市長は考慮中と言われましたが、どれくらいかかるかというのはある程度下調べしてるわけですよね。なんでもかんでも立派なものを造ることはないですよね。とりあえず、ゴールシーンさえ見えれば、小さなものでも済むわけだし。大したものを造る必要はないですよ。

A市長:立派なものを新設でというほど財力はないし、厳しいと思います。いろいろな方法を考えているということです。今はまだ詰めきれておりません。

Q記者:ホームタウン人口が確実に50万人超しているわけじゃないですか、そのわりに平均7000というのは厳しいという状態ですよね、そこへ10億円近い金を市が支出するというのはどうことかと思うんですけど。

A市長:その設置についても、いろいろな方法、資金をどうするかというのは考えたいと思いますが、ベルマーレの取締役の一人として取締役会では、市民、企業等から設置のためのご寄付を集めることは出来ないかということも提案させていただいております。そういう呼びかけもすでに始まっているというのも聞いてはおります。

http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/press/pre20090327.htm

この記者はどこの誰だ。


これが記者会見の質問で行われたことに憤りを感じる。
こんなのは質問ではない。平塚競技場の改修に税金を使うなという、記者の主観を述べているだけに過ぎない。
しかも、基本的なことさえ理解せずにだ。
平塚競技場平塚市の施設だ。
ベルマーレのホームタウンが平塚の他に9市町あるとは言え、他の市町に対して平塚市の施設改修に金を出せと言うのか。
さらに、ベルマーレの入場者数も確認していない。株主にどのホームタウンが入っているかも確認していない。
この記者は今シーズン平塚競技場に来たことがあるのだろうか。
入場者が1万人を超えたとき、コンコースがどのような状態になるのか分かっているのか。
自分の無知をもとにした訳の分からない主張を質問と称して市長にぶつける、このような記者が市政を駄目にしているのだろう。


本日から平塚市議12月定例会が始まっている。
市の提出した議案の全文はまだ市議会のサイトには掲載されていないが、数日中に掲載されるだろう。
また、議員による統括質問の内容も掲載されるのはこれからだ。
3月までに改修を行うのなら、12月の定例会でも遅すぎるぐらいだが、この定例会で決まらなければ改修が行われないことになる。


市長と市議会には、このような愚劣な記者の発言に惑わされることなく、平塚競技場の改修についてきちんと審議して欲しい。