第11回クラブカンファレンス記録-4

その他

フリーペーパーのMAREに関して、地元での受け取られ方、紙面や配布場所、今後の課題など

フリーペーパーというのは通常PR用の、営利企業では通常蒔くものです。
ですから、行政はなかなか置いてもらえないんですけど、MAREは表が株式会社湘南ベルマーレ、裏がNPO法人になっています。
その裏側表紙でNPO法人のスポーツ振興活動です、ということで行政にお願いをしている。
表側の普通のフリーペーパーとして、平塚というよりは、あまりお客さんもあまり少ない藤沢ですとか、他のホームタウンでファーストタッチとして、「ベルマーレってそう言えばまだあったんだ」みたいな人もいますから、そういう人たちに取ってもらうものとして作ったわけです。
これに関しては、おかげさまで今420〜30箇所に置いていただいています。
うちのJリーグ31チームいる中での大きなハンディというのはですね、情報発信がペーパー媒体でなかなかできない。
アウェイに行かれた方はご存じだと思うんですけれども、新潟ですとか、甲府山梨日日新聞が親会社ですから当たり前ですけれども、やはり負けても一面だったり、スポニチでも東北版の中にページがあって、これが仙台と山形が半分ずつ大きく出てるんですね。
北海道行くと、北海道新聞がやはりシェア8割です。
今度あがってくるロッソ熊本熊本日日新聞が親会社です。
従って、勝っても負けても常に情報がある程度出るんですね。
徳島もそうですね、徳島新聞がシェア75%超えてますんで。
やはり神奈川県というのは、我々みたいなNPO法人活動して社会に貢献したことは記事にしてくれますけども、試合の中身とか、選手のプロフィールとか言うのは自分たちで原稿書いても、神奈川新聞のVAMOS以外は取り扱ってくれない。
そして、神奈川新聞が道新のように75%のシェアを持っているかって言う、とそう言うわけではない。
そうすると、関東で売っている新聞のスポーツ欄に出るっていうのは至難の業であります。
これは何年経っても、多分J1にあがっても、あがった年とか優勝争いした年とかは大きく書かれるんだけど、この関東と神奈川県にいる間は、多分定期的な扱いはそんなに多くならないんですね。
であれば今の時期から時間もかかるお金もかかるんだけれども、独自の情報発信をペーパーでやっていこう、ちょっとコストはかかるけれども、これでベルマーレは生きているんだっていう確認をしてもらって、やっていきたいということで、きっかけで、今年から始めました。

2号を発行しての収支の状態は

若干スポンサーもついているんですけれども、持ち出しです。
これは1年ぐらいはしょうがないと思っています。
それはやはり場所の確保、400箇所5万部と言うのをですね、10万を超えるぐらいにしないと、他の沿線で配っているフリーペーパー誌にはかなわなくなってくる。
それを超えるぐらいの潜在能力があると思っています。
したがって、これを定期的に続けていきたいと思います。

何故多くの指定管理に応募しているのか、SCの能力を超えていないのか。

経済的な能力でいうとですね、お金は出ていくんじゃなくて入ってくるんですね。
指定管理料を最初にもらいますから。
我々は4箇所だして2箇所落ちました。
2箇所通りました。
1箇所が、湘南ひらつかビーチパークをビーチクラブさんという昔からやっている任意団体さんと一緒にジョイントベンチャーで通っております。
もう1つが大磯の運動公園。
これは神奈川県社団法人神奈川県公園協会さんとのジョイントベンチャーで通っています。
ここは野球場、それからサッカーもできる多目的コート、テニスコートが6面あります。
いわゆる拠点となるところを自らのお金を出さずにある程度確保できる。
これは稼働率がものすごく高いところならともかく、実はあまり稼働していなかったりします。
ここの部分を上手く使って、そこで我々のスクールや事業をやりながら、また新しいビジネスモデルを探していきたい。
それと同時に、うちのコーチ達もそうなんですけど、例えば今回の海の案では、ビーチバレーの渡辺とか白鳥が将来現役の一線を退いたときに、管理人をやりながら例えば普段コーチとかみんなの面倒を見てくれるみたいな、まさにヨーロッパ型のスポーツクラブ的な位置づけができないかと言うことで、検討しています。
そこに来れば、定期的に子供達が来れば、例えばコーチがいて見てくれる。そう言ったことが日本のスポーツ施設では全くないですね。
そこにやっぱり例えばですよ、うちの城定がねえ、午前中は座っていて、午後はサッカースクールやっているとか、何となく行ってみたくなるでしょ。
そう言うことが大事なんです。
でこれは無駄な投資をしなければ、足が出ることは無いんです。
行政もそんな無理な数字でやれとは言いませんから。
で、しかもまた自主事業ができる。
ですから、能力という意味では、逆にコーチ達のいろんな良い能力を活かすするためにはやった方が良いということで、今後もやっていきます。
ただ問題はさっき言ったように、全部入札ですから。
今後は、最初からベルマーレ単独で行くと経営の評点があがらないのは分かっていますから、さっきの権利販売みたいにですね、そう言った意志のあるスポーツ会社とか事業会社、造園会社とか建設会社も含めて、というと権利料を逆にもらって、それで結果セットになってる、そうするとその会社名で資産というか経営内容が採点されますから、そこでマイナスにはならないので、そう言ったことを少し考えて来期から対応していかなければいけないなと考えております。
いずれ平塚のホームの競技場も指定管理と言うことになると思います。
その時に、ベルマーレで受注をしたい。
そのためにはいろいろ今から策をやらなきゃいけないのと、やっぱり先行した実績を一杯持っていた方が、評点が有利になるんですね
そう言うことを考えてやっています。

日系ベルマーレの最近の動向と来期以降の展望について

春に州のユースのアンダー20の大会で初優勝しています。
パラグアイの3部リーグは、全国用の3部リーグと地域用の3部リーグがある、複雑な形になっていたんですね。
それを今パラグアイ協会が1個にまとめようとしているんです。
全国で4部まであって今地域の3部からまず、地域から全国リーグに入らなきゃ行けない大きなハードルがあったんですけど、そのハードルがある意味自動的に無くなって、4部制になる。
すると自動的に4部に入れる、という状況にいるようです。
そこで勝負をして、3部2部と上がっていくようになる。
うちの選手との交流と言うことで言いますと、日系ベルマーレからうちの練習に参加して、残念ながらうちでは、J2ではまだ厳しいんではないかと言うことで、契約しなかった選手もいます。もしかしたら、JFLのチームに行くかもしれません。
それと、逆にうちの方から選手を勉強で行かせたいのですが、いつも候補は挙がるんですけれども、本人の頑なな拒否とかいろいろあって、達成していません。
逆にユースの選手で短期、2週間ちょっと行っているんです。行ってまずやらせてみて、今後日系ベルマーレの話を進めるのかどうかというのを考えましたす。
それで非常に一生懸命やって、良い勉強になった、その年で行っても別に違和感が無く、本当にサッカーを楽しめたというのが我々がGOサインを出す大きなきっかけになったんですね。
特にベルマーレで長く育ってきた選手を中心に、あまり外を見たことの無い選手を中心に短期でも行かせたいなと思っています。
すぐ隣にある別のグランドで1部のチームがですね、週に3日練習してるんですね。そう言うところでの練習参加も実はかまわないよと言われていて、それは1部リーグのチームですから、そことの交流もできるので、是非これは進めたいと思っています。
ただ残念ながらまだ、そのリーグが統合してちょうどこれから試合が始まって、また昇格を目指して頑張ってやっていきたいと報告を受けております。

最後に

ということですみません、菅野さんの大事な時間を減らしてしまって。
今期、本当にJリーグJ2に落ちて本当に潰れちゃうかもしれないと言うところから8年目でようやく何とか昇格争いの尻尾のほうについて、1年を戦ってこられました。
ひとえにやはり厳しい時もですね、応援いただいた皆さんのおかげだと思っています。
それと同時に、よく会議とか関係者の席で言うんですけど、非常に靄のかかった坂道をあがらなきゃいけないといって一生懸命あがってきた。ようやく頂上らしきものが見えてきて、霧が晴れたら、そこが頂上だと思ってあがっていったら、また先があって、絶壁の様な坂が目の前に広がっている。これは登るのか登らないのか、経営のトップとして登るのか登らないのか。来年僕は登りたい。そこの踊り場でぐるぐる山の周りを回っていることも可能なんですけれども、そこでは今まで支えていただいた皆さんへお返しはできませんし、経営のリスクは背負いながらも、このやはり急な坂道をみんなで登らなければいけないだろうという話をしています。
そう言う意味で言えば、これから逆に皆さんにいろんなご意見をいただいてですね、とにかく来年はあのスタジアムが、少しでも緑色に青色により染まるように盛り上がるようにやっていきたいと思いますので、こういったカンファレンスの席でなくても結構ですので、どしどしご意見をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
坂道は僕一人では上れません。
あの支えてくれとは言いませんけども、あの声援の1つぐらいは、と思っていますので、滑り落ちないように来年も頑張っていきたいと思いますので、来年もよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。