第11回クラブカンファレンス記録-1

始めに

皆さん今晩は。
今回趣向を変えてシーズン後の開催とさせていただきました。
本来ならもう少し前にと思っていたんですが、うれしいことに昇格に何とか絡み続けたので、申し訳ないのですけど、シーズンが終わってと言うことにさせていただきました。
去年は、強化部長の大倉に最終戦に来てもらったんですが、今回は欠席しています。
なぜかというとですね、もうご存じのように選手の契約が始まっていまして、強化部長という立場でオフィシャルのところで話すには、少しデリケートな質問には答えられないことがあります。
そんなことがありまして、本人は「開幕の時は同席させていただきたい」ということで、今回は欠席させていただくこととなりました。
大倉から「くれぐれも皆さんによろしく伝えてくれ」ということでした。

まず、皆さんから頂いた質問事項を順番に上げながら、話をしていきたいと思います。
前回、質問を送ったのに私のが無かった、と言うご指摘をカンファレンスの後で受けました。
途中でもかまいませんので、挙手をしていただければ、その場で質問していただければ結構ですので、よろしくお願いします。

強化・育成について

尾亦の移籍について

尾亦は正直早い時期から、セレッソからオファーがありました。
第4クール目のアウェイの試合、アジエルのヘディングのゴールは、尾亦からのクロスだったと思いますが、クルピの構想ではどうしても左のああいう選手が欲しいと言うことだったようです。
うちとしては当然出したくないですから、よく本人とも話し、先方とも話し合ったんですが、彼もずいぶん考えたようですけど、最終的にセレッソに行きたいということでした。
そう決まった以上、この世界ですから気持ちよく、もう一度話をして、送り出すことにしました。
東京から来て2年、FC東京のコーチ達も湘南に来て成長したと、非常に良い勉強になってるんだねということで評価をしていただけに、FC東京のコーチも残念だと言っていました。
しかし、これはルールですし、尾亦には、来年残念ながら同じJ2で戦うことになるということでよろしくと言ってあります。

左サイドの補強はどんなタイプを取るのか

尾亦の気持ちが揺らいでいるようだということだったので、早い時期から大倉があちこちを当たっていて、結果として三田選手を補強で取りました。
市場はどんどん早く動くものですから、早いうちに対応しなければいけないと言うことです。
三田はタイプと言うと右も左もできますし、尾亦とはちょっと違う、どちらかというと守備に信頼のおけるタイプだというふうに理解しています。
まず空いたポジション1つには、三田を補強しています。
ただ両サイドに関して、やはり上がると言うことを想定すると、今後の補強も、右なのか左なのか分かりませんが、もう1枚補強しなければいけないと言うことで、監督と大倉で動いております。

外国人FW獲得とそのタイプの選定、求める能力は

外国人の補強はFWをいたします。
エドワルド・マルケスを残留させるか、させないかでだいぶギリギリまで監督・大倉は考えました。結果としてエドワルド・マルケスの能力は認めるけれど、アジエル昔から知っていると言うこともあって、表現がちょっと良くないけど、サッカーが小さくなるきらい、時間帯がある。それをもう少し改善したいというのと、決定力という部分で、もう少し我々は期待していたということがありました。
大事な決勝点を彼は何点もあげてくれましたけれども、残念ながら、交渉リストに載ってきた選手と比べると、と言う意味で、彼には帰国をしてもらいました。
従って、既にもう交渉していると言うことです。12月中には発表できるはずです。

C契約で取れる外国人は考えていないのか

これは常に考えています。
考えていますが、C契約の外国人を1人取ると、例えば通訳の西村にしろ彼の面倒を見たり、あるいは部屋が別に1つ必要になったりということで、目に見えないところでいろいろな経費やマンパワーがが必要となってきます。
そういう意味で言いますと、今ある資本をあるべきところに集中したいと考えていますので、現在ではC契約で外国人選手をとることは考えていません。
外国人選手を3人取ったとして、さらにC契約2人取ると5人、その中で結果としてフッキのようなことが起きることもありますけども、それに資本を分散するより、やはり取るべき3人の外人に資本を使いたいと思いますので、残る部分をできるだけ今のリストにあるFWに集中したいと言うことです。

他チームの戦力外選手の獲得は

実際は移籍リストにでる前に、他チームで9月くらいからもう出場していない、あるいは同じポジションで3人だぶってて出たり出なかったりだっていう選手には、もう早い時期から声をかけます。
30チームありますからその中で見ていく。
同時にJFLも含めて調査をしています。
また、その選手に興味がある、ただ移籍金を払ってまでは獲得しようとは考えていないというケースもあります。
そういう意味で言うと、戦力外の選手の獲得というのは、一概に、戦力外一般的に言う移籍リストでは図れないと言うことです。
いずれにしろ、戦力外の選手の獲得は当然考えています。トライアウトも監督も大倉も当然見に行っています。

開幕までの補強ポイントと人数、移籍組の獲得について

かなり強化費がふくらんでしまっていますので、ある程度主力選手を絞り、数を減らさなければいけないということで調整をしていました。
ですが、来シーズンは3回戦になるといえども42試合ありますので、そう劇的に減らすこともできないわけです。
ということで、人数的には若干減るぐらいになると思います。
もうご存じでしょうけれども、残念ながら3年以上チャンスをもらって結果の無かった選手には、戦力外もしくはレンタルなどでチームを離れてもらうと言うことになります。
ただレンタルの中にはですね、例えば若くてJFLに出している選手に関しては、クラブは長期に考えていて、勉強に行ってこいという形で出しています。それは我々のクラブの考え方で言うと、今のサテライトではJ1チームが負傷選手のリハビリとして出場させるなど、あまり切磋琢磨した試合にならないことが多い。
であれば、経験をしてもらいたいという選手は、JFLで、より厳しい環境の中でやってもらうというのが一番良いだろうということでやっております。来シーズンにかけても数名出るかもしれません。

現有戦力の契約更新状況とその見通し

これは言うことができません。
基本的に今年結果を出した、特にレギュラーに定着した選手にしては、当然クラブとすれば、年俸のアップを提示し、そしてその中で来期の構想を話し、早い時期に契約更新をしたいと思っています。
そうはいっても大盤振る舞いのできるクラブではありません。
大きなポイントは、我々は今年昇格したわけではない、昇格争いに絡んでいるようですけれども、この試合を落としたら3位以下に落ちるというような状況の中では、実は争ったわけではない。
それをよく分かってもらいたい。
勝ち点を77と伸ばしたことは高く評価はしますし、Aグループには残れた。
ただそのAグループの中では決して上位ではなかった。
その先に見えたものについて、みな手応えがあるだろうから一緒に頑張ろう、ということで大倉が順番に話をしています。

ユース選手で昇格しなかった選手の理由

多分具体的に皆さんの中で、なんであの子を上げなかったんだと言う思いがあるのでしょう。
これは監督一人で決めたわけではありませんですし、育成のチョウコーチが3年間見てきた状況、メンタル、態度、などを含めて決めていきます。
そして、その中で残念ながら上げられなかった選手に関しては、本人の希望があれば他のJチームあるいはJFLのチームに働きかけをしています。
そして将来チームに戻ってくると言うこともあるわけです。
そうご理解をください。