ザスパの本


とても興味深く読みました。
地域密着とは何か、地元に愛されるチームとは何か、J2のチームはどうあるべきか。
答えはそれぞれが見つけることだと思いますが、ザスパ草津というチームの3年間をたどることで、その問題について考える際のヒントが見つかるかもしれません。

ザスパ草津についての本ですが、エピローグで愛媛FCを取り上げています。
私はそのエピローグを読んで泣きました。

もうひとつ感じたのは、ベルマーレソフトボールチームがこれからたどっていく道は、ザスパ草津がこれまで歩んできた道と、重なるところが多いのではないかということです。
ソフトボールチームの選手は、「ザスパ方式」で、昼間は受け入れ企業で勤務し、夕方に集まって練習するという生活を送っている。ザスパと同じように、受け入れ企業の給料は、いったんベルマーレSCに入って、それから選手に分配されるようだ。

また、ザスパが元Jリーガーを多く抱えながら、群馬県一部リーグからスタートしたが、ベルマーレソフトボールチームも、有力選手を抱えつつ同じようなところからスタートしている。
JFLでは各チームの、ザスパには負けないぞという「ザスパ包囲網」の中で戦ってきたが、ベルマーレソフトボールチームも勝ち進んで行くに連れ、ベルマーレ包囲網の中で戦って行かなければならなくなるだろう。

本書を読んで、今日ソフトの試合を見て、ザスパベルマーレソフトボールチームが、大分ダブって見えた。