ベルマーレビッグウェーブというアンセム
東日本大震災が起こってから、選手入場時、そして勝利のあとに選手を迎えるときに歌っていたベルマーレサポーターにとってのアンセム、ベルマーレビッグウェーブを歌うのを自粛していた。
昨シーズンの間にも、復活させようという機運が高まったことがあったと聞いているが、結局復活しないまま今シーズンが始まった。
それが、昨日の岐阜戦から復活した。
タオルマフラーを回しながらWe Love Shonanを歌って選手を迎えるのも悪くないが、やはりタオルマフラーを掲げてベルマーレビッグウェーブを歌って選手を迎えるのが、ベルマーレサポーターの本当の姿なんだなと改めて思った。
選手入場時のベルマーレビッグウェーブを聞いて、目頭が熱くなった。
そして、勝利のあとはベルマーレビッグウェーブで選手を迎えて、勝利のダンスを踊る、それがベルマーレサポーターの喜びなんだと、改めて思った。
ビッグウェーブを歌うことについて、試合前のサポーターミーティングで話し合った。
参加したサポーターの大半がベルマーレビッグウェーブを歌いたい、といういう意見だったが、その中でも慎重な意見を出した方が数名いた。
私は、その慎重な意見を述べた方をリスペクトする。
多くの方の意見に、反するというほどではないかもしれないけど、あえて慎重な意見を述べることには、勇気が必要だったと思うし、そのような慎重な意見が出てきたからこそ、ベルマーレビッグウェーブを歌うことの意味について、深く考えることができたと思う。
被災された方がいることを思いながら、誇りと強い意志を持ってベルマーレビッグウェーブを歌う、そういう結果になったのは、彼らがいたからだと思う。
東日本大震災以来の1年間の自粛、そして、復活させるための話し合いを経たことで、ベルマーレビッグウェーブはベルマーレサポーターにとって、真のアンセムになったのではないだろうか。
ベルマーレビッグウェーブを歌うたび、聞くたびに、1年間の自粛と復活のための話し合いのことを思い出すだろう。
EFSが掲げたこの横断幕を見て、私はそう思った。