シーズンチケットの購入率に関する研究論文

日本スポーツ産業学会というところが発行している「スポーツ産業学研究」という雑誌に興味深い論文が掲載されている。

庄子 博人, 間野 義之, 中村 好男. Jリーグシーズンチケット購買率の距離減衰率と競合クラブの関係性 . スポーツ産業学研究. 2011, Vol. 21, No. 2, p.207-215 .
http://www.jstage.jst.go.jp/article/sposun/21/2/21_207/_article/-char/ja/

同じ府県内にあるJリーグの競合クラブのシーズンチケット購入率についての研究論文で、同じ神奈川県内にある湘南ベルマーレ横浜Fマリノス大阪府内にあるガンバ大阪セレッソ大阪を、題材として取り上げている。
ベルマーレとFマリノスの比較はある程度覚悟はしていたが、とても厳しい結果になっている。

横浜FMと湘南の場合,前者の購買率は,後者と比べて神奈川県全体に広く緩やかに分布し,湘南のホームスタジアムである平塚競技場近辺でも購買者を獲得している.一方,湘南の購買率は,ホームスタジアム近辺の購買率が高く,競合クラブである横浜FM方面では急激に低下しており,日産スタジアム近辺では購買者をほとんど獲得していないことが明らかである.

とのこと。
この論文は上記URLから誰でも読むことができるので、詳細は上記の論文を読んでいただきたい。
特に、ベルマーレの関係者には是非読んでもらいたい。
そして、神奈川県内で他のクラブとの競合していかなければならないなかで、どこに活路を見いだすのかの参考にしていただきたい。