平塚競技場のネーミングライツスポンサー募集開始

平塚市平塚競技場ネーミングライツスポンサーの募集を開始した。

神奈川県 平塚市|記者発表資料 8月定例市長記者会見 「平塚競技場」のネーミングライツスポンサーを募集
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/press/pre20110146.htm

募集要領等詳細の資料は下記に掲載されている。

神奈川県 平塚市|行政 ☆ネーミングライツ
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/gyokaku/naming-rights.htm

新聞報道が2件なされている。

平塚競技場命名権者募集、金額は年2000万円以上/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1108180040/

東京新聞:命名権スポンサーを募集 平塚競技場:神奈川(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20110819/CK2011081902000026.html

ネーミングライツの導入はこれまでも市議会でも話題になっていたし、ベルマーレのクラブカンファレンスでも何度か質問が出ていたので、ようやく市が動いたか、というのが第一印象である。
ところが調べてみると、大蔵前市長時代に立案された「ひらつか協働経営プラン2011」にネーミングライツの導入が新規事業として記載されている。多分、このプランに基づいて今回募集が行われたのだろう。

神奈川県 平塚市|記者発表資料 新年度に向け行政改革実施計画を見直し 「ひらつか協働経営プラン2011」(案)にご意見を伺います
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/press/pre20100214.htm

神奈川県 平塚市|行政 行財政改革
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/gyokaku/index.htm

正直、ネーミングライツ自体がなかなか難しい状況になってきているとおもうので、厳しいとは思うけど、せっかく募集をかけるのだから、是非とも成功させて欲しい。

しかし気になる点もあるので、2点ほど述べさせていただく。

略称について

募集要項のなかで気になったのは略称について。
募集要項にこのようにある。

イ 愛称に使用する文字数は35字以内、略称は4字以内としてください。
(中略)
オ 略称には「平塚」を入れてください。
(略称とは、Jリーグ等が施設名称を短縮して表記する際に用いる名称のこと)

http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/shared/000061593.pdf

2文字が「平塚」で指定されているなかで、4文字の略称というのは相当難しいと思う。
Jリーグのサイトのスタジアム一覧に、正式名称と略称が併記されているが、これを見ると、ネーミングライツを導入しているスタジアムで略称に地名が入っているケースは無いと言っていいだろう。*1

Jリーグ公式サイト:スタジアムガイド
http://www.j-league.or.jp/stadium/

略称は選考の際の評価の対象外ではあるが、もう少し条件を緩めた方が良いのではないだろうか。

ネーミングライツで得た収入の使い道

やっぱり気になるのは、ネーミングライツ収入がどのように使われるのかだ。
記者会見で次のような質疑がなされている。

Q記者:売り上げはどこに入るのか?

A市長:一般財源です。

Q記者:ベルマーレにはまったく入らないのか?

A市長:はい。市の一般財源ということで、ベルマーレの方には入るということはありません。

http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/press/pre20110146.htm

市のネーミングライツなので、当然ベルマーレに入るものではない。
しかし、ベルマーレのホームスタジアムだからこそ、競技場としてのステータスがあり、ネーミングライツを導入できるのだろう。
であるなら、ネーミングライツで得た収入は、全部とは言わないが、その一部は平塚競技場の環境改善や、スタジアム使用料やオーロラビジョン使用料などの減免でベルマーレへの還元を考えて欲しい。
一般財源に組み込まれるとしても、ベルマーレのホームスタジアムだからこそ得られた収入だということを、市には認識してもらいたい。

*1:鳴門大塚のように判断に迷う例もあるが