平塚市議会3月定例会代表質問

平塚市議会3月定例会で代表質問が始まった。
2月26日の代表質問について、SCNの中継を録画しておいたが、片倉議員山原議員の代表質問を見ることができた。
両議員のベルマーレ平塚競技場改修関連の質問と市の答弁を文字起こしした。
なお、同日須藤議員の代表議員も行われたが、録画時間の見通しに失敗し、須藤議員の代表質問については録画予約時間終了後に行われた。須藤議員もベルマーレ平塚競技場関連の質問をしていた可能性もあるが、須藤議員の代表質問を見ていないので今回のエントリでは取り上げられなかった。その点はご了承いただきたい。*1

片倉議員の質問と市の答弁

片倉議員

(前略)
続いて平塚競技場に設置する大型映像装置です。
競技場の様々な利用拡大について期待するところですが、設置の場所、設置時期、画面の大きさ、併せて大型映像装置設置後の操作等の考え方があるか、見解をお伺いいたします。
(中略)
また湘南ベルマーレの試合が、J1昇格によって20回開催され、多くのサポーターやファンが来場します。これらも観光の位置づけとし、湘南ベルマーレと連携をすることで新たな観光の販路に繋がると考えますが、ご見解をお伺いいたします。
(中略)
行政組織の見直しについて、選択と集中の考え方の元お伺いをいたします。
今回庁内にツインシティの担当を新設し、体制を明確にしていくと言うことですが、果たして1担当の新設だけで良いのでしょうか。昨年12月5日平塚市に大きな光が差し、待ちに待ったベルマーレのJ1昇格であり、また現在産業振興計画の策定が進められています。産業というと従来は商業、工業、農業、漁業であったが、新たに観光が位置づけられています。このように新た年度2010年度に向けて平塚市の歴史の1ページを刻むような動きが起き、市民も大いに期待しているところであります。このような現状を市としてどうとらえているのか、これらのチャンスをどのように活かそうとしているのかが見えてきません。湘南ベルマーレのJ1での活躍は平塚市民の夢であり希望であります。その活躍をサポートする体制づくり、一緒にまちづくりを進める体制づくりが行政にとって、まさに今すべき重要な取り組みではないかと考えます。是非市長部局にベルマーレをサポートする部署を設置すべきと考えるが、見解をお伺いいたします。
(後略)

大蔵市長

(前略)
次に、平塚競技場に設置する大型映像装置の設置場所、設置時期、画面の大きさ、操作についてであります。
まず設置場所は、地盤や見やすさ、また陸上競技で使う場合も考慮し、南側の立ち見席後方が最適であると考えております。設置時期は本年11月28日に行われる湘南ベルマーレのホーム最終戦までには間に合わせたいと考えております。画面の大きさは概ね800インチを予定しています。また操作につきましては主宰者により行っていただくことになります。大型映像装置の文字のみを表示する場合は誰でも簡単に操作できるもの、ただ文字及び映像等を表示する場合は、専門的な技術を持ったオペレーターが操作することになります。
(中略)
続きまして、湘南ベルマーレとの連携により新たな観光の販路に繋がると考えるが見解はどうか、でございます。湘南ベルマーレの試合には市内外から多くのサポーターやファンが来場することが見込まれますが、それらを新たな観光の販路に繋げていくためには、飲食や土産物が購入できる場所の紹介と共に観光スポットの情報を提供したりツアーを企画する必要があります。情報提供の手段といたしましては市や観光協会ベルマーレ、商店等のホームページに掲載したり、様々な場所でチラシを配ること、また旅行会社と提携することが考えられますが、いずれにいたしましても、全国の活用事例を参考にし、湘南ベルマーレと協議してまいりたいと考えております。
(後略)

企画部長

まず、市長部局にベルマーレをサポートする部署を設置べしと考えるが見解を、でございます。
広報活動や施設の利用、湘南ベルマーレを活用したスポーツ振興などにつきましてはそれぞれの主管部署が担当いたしますが、ホームタウン市町との連携や総括的な支援、活用等につきましては企画課が対応していくところでございます。
(後略)

片倉議員の再質問

(前略)
先ほど申し上げましたように、ベルマーレとの連携に関しても千載一遇のチャンスだと私は思っております。ベルマーレの方にも調査をさせていただきましたけれども、まあJ2の時代でありますけど、実際に市内の方が1試合に対して42%ぐらい、外が藤沢、茅ヶ崎の方がお見えになっている。中には東京埼玉と言うところからも試合の方に、J2の時点でお見えになっているという調査報告をいただきました。それからするとね、前回の例に挙げさせていただきました、20日の13,800人に関しては、相当市外の方が平塚市に足を運んでいただいているなと認識があります。
大きな課題でもあります、大きなチャンスでもあるという認識がありますから、観光という一つのカテゴリの中に是非ベルマーレを入れていただいて、ベルマーレを逆に、利用すると言ったら言葉が変かもしませんけど、しっかりとした連携を取っていただいて、観光の位置づけにしていくといった考え方が改めて必要だと思うんですね。是非この辺に合わせて予算措置の部分とベルマーレの観光の位置づけ、また大きくは担当課の部分が、ご見解があればお伺いをしたいと思います。
メリハリのある予算、組織、そして集中という部分では今の部分は相当大きいカテゴリになると思っておりますので、お願いをいたします。
(中略)
選択と集中の中で、行政組織の中の質問をさせていただきました。市長部局の話もさせていただきましたし、政策担当の話もさせていただきました。全て企画がやっているんですよね、今の現段階で。企画の人数が足りてるんですか。彼の人数の中でフレキシブルな対応ができるんですか。とうてい今私の見ている状況の中では、様々な課題が多くありすぎてですね、企画の中が実際手狭で混乱しているんじゃ無いかなと思うんですよ。その時に時代の対応に即した、市長部局に政策担当を置くと言うことは、税収確保の部分もそうですし、今回いろいろな課題に対して、観光、又はベルマーレに対しても、市長の直結でね、いろいろな判断ができる状況を確立していくと言うことは実際に大事だと思うんですよ。
そこに対して今までやってきてないんですから。どんどんどんどんそこが重荷になってね、もうパンパンになっていると思うんですよ、企画は。機能していないとまでは言いませんけど、今の状況でいくと、機能できないぐらいな重荷の課題ばっか企画に投げ込まれるような状況の認識を持っていますけれども、企画部長これどうですか、実際のところ。ご正直に言っていただければいいと思うんですけど、政策担当を含めて考えがあればお伺いいたします。

企画部長

先ほど市長の方からも答弁いたしましたが、企画部長答弁をということでございます。
企画の今の人員でフレキシブルな対応ができるのかというご質問でございます。
確かにこの昨今の社会情勢、大きな変化がある中で、新たな課題等々が出てきます。その中で対応するためには、各課でも各部で政策担当を設けておりますので、そういった中で対応するのが大原則でございます。そこでもできないような場合には、企画の方で調整的機能の役割を果たさしてもらいます。例えば今回のベルマーレ対応でございますけれども、大きな窓口としては企画が対応すると言うことでございますが、企画を中止として庁内の関係課長さんを集めて、連絡調整会議的なものを設置をいたしました。この中で横の連携を密にして実施をして対応をしていくということであります。そういったことで他の部分でもあるような課題が出てきた場合には、その都度随時組織あるいは体制の見直しは行っているところでございますし、年間を通しましても必要な場合にはそういった組織・体制につきましては、ヒアリングをやってますので必要に応じ見直しを行っていくと言うことでございます。
現在の中では機能をしているという認識をしております。
以上でございます。

経済部長

先ほどベルマーレと観光と言うことで再質問をいただきました。
確かにJ1昇格と言うことでですね、県外からたくさんのお客様がお見えになると言うことでございます。これは観光に結びつけていけばかなりの効果があるだろう、これはもう認識をしております。ですからこれをどのように観光に結びつけていくか、先ほども市長が答弁しましたように、いろんな活用事例をですね参考に、これからベルマーレとですね競技をしていきたいなと思います。
一点はですね、先日開催しました試合の時にですね、名産品の一部ですけれども、1コーナーを確保させていただいて、出させていただきました。大変好評でございましてですね、これは一つの例ですけれども、そんなことから結びつけていけるのかなと言う思いがございます。
いずれにしましても、ベルマーレと協議をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

片倉議員

(前略)
是非観光の分野に関しては、新しく観光行政を位置づけていくわけですから、平塚市としてトップリーダーとしてPRだけではなく実際の現場、結びつけていく戦略をですね、経済部なりに強く指示をしていただきましてお願いをしたいと思いますし、ベルマーレに関しても11年ぶりにJ1に昇格をして、ベルマーレに一生懸命支援をしていただいているなという認識もありますけど、だからこそ逆にベルマーレを使いながらですね、ベルマーレのしっかりとした支援も進んでいただくことがトップリーダーとして市長に求められているものだと思いますので、是非そのへんは強く要望をして質問を終わりにさせていただきます。
ありがとうございました。

山原議員の質問と市の答弁

山原議員

(前略)
平塚競技場への大型映像装置の設置が債務負担行為限度額3億7千万円が提案されました。新規事業でもありますので設置に向けた計画、仕様、用途範囲、経済波及効果計算についておたずねをしておきます。
(後略)

市長

(前略)
平塚競技場への大型映像装置の設置に向けた計画、使用・用途範囲、経済波及効果計算についてでございます。
設置に向けた計画につきましては、他の競技場の状況から6ヶ月程度の工期が必要と思われますので、22年度早々に発注し、遅くとも11月28日のベルマーレホーム最終戦には間に合わせたいと考えております。
仕様につきましては、画面の大きさがおよそ縦12m、横20m、設置場所は南側の立ち見席後方が最適であると考えております。
用途範囲につきましては、サッカーだけでなく全国的な陸上競技大会から学校単位の陸上大会まで幅広くご利用いただく他、災害時の情報提供などの利用も考えております。
経済波及効果につきましては、大型映像装置の設置による直接的な経済効果は見込めませんが、観戦環境が向上することによりましてサッカーや陸上競技大会をより一層楽しんでいただけるものと考えております。
(後略)

*1:須藤議員と同じ会派の落合克宏議員のブログで須藤議員の質問についてまとめてあるが、それを読む限りでは、ベルマーレ平塚競技場関連の質問を行っていない様だ。