6月市議会の議事録

6月の平塚市議会の議事録が平塚市議会のサイトに掲載された。

平塚市議会 会議録の検索と閲覧
http://asp.db-search.com/hiratsuka-c/

野崎議員の統括質問については、SCNでの放送を元に文字おこしを行いましたが、それはあくまでも非公式なものです。
また、野崎議員の統括質問だけでなく、山口聖議員の統括質問、また都市建設常任委員会で伊藤裕議員が質問を行っています。
正式な議事録が掲載されましたので、この3議員の質問とそれに対する市側の回答を、議事録から抜粋して掲載します。

野崎議員の統括質問

野崎議員の質問

 (3)湘南ベルマーレのJ1復帰に向けた取り組みについて。
 七夕まつりと同じく、本市の財産であります湘南ベルマーレが、今J2リーグで6月10日現在、首位と大変好調です。私も6月3日のロアッソ熊本との一戦を大原の競技場へ応援に行ってきましたが、小雨にもかかわらず競技場は異常なほど燃えていました。平塚に元気がない、活力がないと多くの市民の声が聞こえてきますが、湘南ベルマーレは希望の太陽です。ことしは入れ替え戦がないので、3位までに入ると念願のJ1リーグへ復帰できます。しかし、J1リーグ昇格時、平塚競技場に大型映像装置等の設置、観客席の障害者対応施設の設置、立ち見席や屋根等の改修工事が必要ではないでしょうか。湘南ベルマーレが地域に根ざした市民球団として今後とも存続し、平塚市の財産としていくためにも、平塚競技場の大型の改修をする時期に来ているのではないでしょうか。
 平塚競技場の改修で大藏市長へ多くの諸団体から要望書が出されています。そこで、本市としての湘南ベルマーレに対する、このような支援策について御見解をお聞きします。

中戸川崇副市長の回答

 次に、(3)湘南ベルマーレのJ1復帰に向けた取り組みについて、大型映像装置、観客席の障害者対応施設の設置、立ち見席や屋根等の改修など、本市としてベルマーレに対する支援策の見解についての御質問でございます。
 本市では、Jリーグ規約・規定の中で示されている競技場検査要項の検査基準を満たすよう、施設の確認を行っております。2009年度用の競技場検査要項によりますと、J1の競技場検査基準を満たしていない設備といたしましては、選手用ベンチの座席数があります。これにつきましては、湘南ベルマーレがJ1に昇格した場合、改修する必要があると考えております。
 その他につきましては、現状の設備で競技場検査基準を満たしております。大型映像装置、それと観客席の障害者対応施設の設置、立ち見席や屋根等の改修につきましては、競技場が昭和62年の開設以来、22年が経過をしております。年々修繕を要する箇所が増加しておりますので、サッカーだけではなく、陸上競技での使用も勘案し、観客や利用者の安全面の必要性が高いものから整備をしてまいりたいと考えております。
 大型映像装置につきましては、J1リーグ加盟チームのスタジアムにはほとんど設置をされております。日本プロサッカーリーグからの要望もございますので、設置の検討を進めていかなければならないと考えております。

野崎議員の質問

 それから、湘南ベルマーレのJ1リーグ復帰、今ちょっと私にとってははっきりした言葉はいただけなかった、大変残念ですが、湘南ベルマーレはやはり平塚を明るくする希望の星だと思うのです。ぜひ予算は財源の問題だと思うのですが、財源は国からの交付金の中身をいろいろ精査しながら、何とかできる方法もあるし、あるいはネーミング──時間が来ましたので。そういった方法、財源の問題等もいろいろ加味していただいて、ぜひ湘南ベルマーレの支援の方もよろしくお願いしたいと思います。

中戸川崇副市長の回答

 それから、湘南ベルマーレの件と西口の件につきましては、鋭意努力していきたいと思っております。

山口聖議員の統括質問

山口議員はふるさと納税の関連で平塚競技場についても言及しました。

山口議員の質問(ふるさと納税)

 (3)ふるさと納税の活用。
 ふるさと納税は、2008年4月30日の地方税法等の改正により、個人住民税の寄附金税制が大幅に拡充される形で導入されました。寄附先のふるさとに定義はなく、各自が貢献したいと思う都道府県、市町村を自由に選ぶことができる制度です。
 ある通信社の調査によれば、積極的に寄附を呼びかけるなどのPRに熱心な地方自治体に寄附が集まっており、栃木県では1件2億円の寄附もあったとのことです。
 本市でも経済環境の悪化により税収入の減少が予想される中で、現時点で把握されるものとして、ふるさと納税制度の実績についてお伺いいたします。実績については、例えば本市出身の方で、現在、在住されてない方の納税実績はどの程度あったのか。また、逆に現在、本市在住ながら、ふるさと納税制度を活用され、他の市町村に寄附された方は何人ぐらいいらっしゃって、幾らぐらい他の市町村に納税されたのかお伺いいたします。
 個人的には、せっかく導入された制度ですので、活用、いわば納税していただくべく積極的にPRすべきと考えますが、現在の取り組み状況についてお伺いいたします。

山口議員の再質問

 続いて、ふるさと納税に入ります。ふるさと納税、いわゆる入りの部分は3人で152万円、出の部分は31人で435 万1000円という答弁だったと思います。このふるさと納税の定義からすると、今、理事者側の方たちは、都市部では支出の方が多いのは仕方ないよという考え方かもしれないでしょうけれども、このふるさと納税については、本市の取り組みが非常におくれているのではないかと私自身は考えております。
 例えば、川崎市では、藤子・F・不二雄ミュージアムの建設費、あるいは川崎フロンターレ東芝野球部の支援など、21種類から税金の使い道を指定できる。本市に置きかえれば、昨日、同僚議員からの質問もありました。平塚競技場の大型ビジョンの設置にふるさと納税を活用した寄附を募ってもいいですし、今後控える大型事業、例えば市民病院、これは昭和43年の開院以来、たくさんの方が出産、出生されている。平成19年でも481件ですか。そういった情報を発信することによって、市民病院で出生された方、出産された方が御寄附されるかもしれない。あるいは、市民病院の先生にお世話になった患者さんたちが、ふるさと納税を使って寄附されるかもしれない。何も手だてを講じず、税収難を口にし、また本来入るはずの税収の流出に、ただ指をくわえて見ているだけというのは、これは非常にゆゆしき問題と考えますが、御見解をお伺いいたします。
 また、ふるさと納税をふやそうと、特産品や割引券を贈る自治体もふえてきているわけでございます。本市でも先ほど申し上げましたとおり、また御答弁でもありましたとおり、湘南特産品8品目あります。例えば何万円以上寄附された方には、ふるさと納税を活用されて御寄附をされた方には、特産品を特典としておつけする。それによって寄附した方も喜ぶ。また、市内の業者は特産品に入るように切磋琢磨する。これも経済活性化の方策の1つではないかと考えますが、御見解をお伺いいたします。
 山口県長門市のホームページなどを拝見させていただきますと、トップページから大きくふるさと納税に入れるようになっていて、しかも6種類の特産品の中から選べるようになっている。寄附申込書もすぐダウンロードできるようになっている。本市のホームページを見ても、悲しいかな、積極的な取り組みが見られないわけでございます。ホームページ等を活用した情報発信も、今後肝要ではないかと考えますが、御見解をお伺いいたします

大蔵律子市長の回答

 それから、ふるさと納税、正直言いまして、ふるさとというと、私のように地方から出てきているものが、我が地方のふるさと、遠くにあって思うふるさとに対して少しでも税金を納めてあげようという思いになるのが多かったのに対して、都市部にある平塚では、どちらかというと積極性が足りなかったと御意見を聞きながら、私も今そう認識をいたしました。
 そこで、J1に湘南ベルマーレが昇格するときに必要な競技場の大型ビジョンについて、新たな寄附をいかがでしょうか、ふるさと納税として募集をいたしますとか、それはふるさと納税でなくても、市内の企業だとか、平塚市民にも向けて、そういうことができないか、ふるさと納税に引っかけながら、そういうことだとか、あるいは、よくおっしゃってくださったと思いますが、全国的にも平塚市民病院の産婦人科の評価が高いことは承知をしておりますが、そういう意味で平塚の市民病院の改築に当たって、産婦人科も小児科も救急も、きちんともっと自信を持って市民に提供できるようなものにつくり変える南棟の改築ですから、御寄附をお願いしたいという、市がそこまで言うことがどうなのかというのも一面にはあるかもしれませんが、そういう思いを込めた発信をさせていただきたいと思います。
 そのことが、まさに市民が市民のためにつくる平塚市民病院だったり、市民のための平塚市役所だったりということにつながっていくような気がいたしますので、御提案を真摯に受けとめて、前向きに検討したいと、それが今の私の思いでございます。

都市建設常任委員会での伊藤裕議員の質問

伊藤議員の質問

おはようございます。今議会でも質疑がなされたところですが、湘南ベルマーレのJ1リーグ昇格に向けて、平塚競技場の改修をいかがしましょうかというお話を聞きたいと思います。
 昨年9月議会に同僚議員からの質問が同じくあったわけですが、そのときの答弁が、競技場の改修そのものとしては、昨年の答弁ですから、開設以来21年が経過して、バックスタンド観客席交換修繕、空調機修繕、照明塔交換修繕等の競技場そのものの改修計画が報告されました。
 湘南ベルマーレ昇格に向けてということで言うと、選手用のベンチを改修しなければなりません、11人席から13人用に変えなくてはいけませんねという話。あとは、現在1万 8500人の収容スペースに対して2万人以上は欲しい。その理由としては、2007年度のJ1の平均入場者数が1万9000人ということで、平塚のスペースを上回っているので、そのぐらいの規模の競技場にしたいと。あとは、J1に上がると、大型ビジョンが各スタジアムに設置されているのに平塚競技場にはありません、そのような改修をしていきたいという答弁がありました。
 そんな中で昨今、競技場の改修そのものの状況が変わっているわけではないので、昭和63年に開設してから、今22年が経過して、さらに平塚競技場の改修に向けて検討がなされているわけですね。どのように改修計画が進んでいるのか。
 湘南ベルマーレ昇格に向けて、昨年残念ながら昇格にはならなかったんですが、今年度、今現在もJ2の中で1位ということで、限りなくJ1に昇格しそうだという状況の中で、選手用のベンチを交換すれば昇格の適正化が図れて大丈夫なんだということで、きっとないんだろうと思います。相当気合いを入れて、競技場そのものの改修を行っていかないといけない状況ではないかなと思いますので、昨年の答弁以降、どのように調査をして、改修箇所がどう整備を精査されて、改修費が幾らぐらいかかるのか、そんな状況をお聞きしておきたいと思います。
 現在、非常に湘南ベルマーレが活躍している状況の中で、チェアマンから要望書が出ているやにお聞きします。それは観客席の障害者対応がいまいち心配があるんではないかというお話だったと思います。そんな中で、その辺も含めて改修計画にどう乗せていくのか。
 大型ビジョンの話は先ほどしましたけれども、大型ビジョンに対する考え方。今現在、JリーグのJ1、J2が36チームある中で、大型ビジョンの設置のなされていない競技場は平塚だけになっていると思いますので、そういう意味でJ1に上がっていくときに、平塚がマスコミに載るときに、少し物足りない状況になるんではないかなと思います。昨年の答弁の中にもあったように、観客席等、立ち見席を含めてどう改修していくのか、あるいは屋根の部分をどう改修していくのか、その辺のお考えをまず伺っておきたいと思います。よろしくお願いします。

総合公園担当課長の回答

今、伊藤委員さんから何点か質問をいただきました。順次お答えさせていただきます。
 まず1点目の質問は、平塚競技場の改修箇所についてだと思います。平塚競技場は御存じのとおり、昭和62年に開設されまして、22年が経過して、施設の老朽化が大分進んでおります。やはり観客や利用者の安全を最優先ということで、計画を実施しているところであります。過去には修繕は、平塚競技場は第2種検定のところで平成18年にグラウンドの修繕とか、メーンスタンドの座席塗装、メーンスタンドの屋根防水等、平成14年、15年に実施しています。近いところでは、昨年は非常用放送設備を修繕させていただきまして、あとはナイター用の照明塔、この部分の安定器も修繕させていただきました。
 本年度につきましては、当初予算になりますが、空調機の修繕ということで乗せてあります。また昨年と同じように、照明塔の安定器の交換という形で乗せてあります。平成22年以降につきましては、バックスタンドの観客席のいすの交換修繕、それから平成23年度に第2種公認の更新時期になっておりますので、トラック等の修繕を行うと。またそれに伴いまして、競技場用の備品をそろえると。また照明塔が現在4塔ありますが、安定器だけ交換、修繕していますが、結構故障がございますので、全体的に交換したらどうなのかという形で修繕に乗せております。
 また、修繕は大体平成20年から5カ年で考えていたのですが、今回の立ち見席の修繕とか、バックスタンドの屋根の設置とか、ドーピングルーム、倉庫とか控え室と、増設の必要性も含み、検討していきたいと考えております。
 次に、大型映像機についてのお話だったと思います。J1リーグは御存じのように、18チームのうち1チームが設置されておりません。J2リーグは湘南ベルマーレを含めまして、8チームが設置されていない状態であります。平塚市としましての設置の考え方ですが、ファンサービスということを考えますと、大型映像機の設置ということは必要性を感じており、それについて検討を進めているということでお答えさせていただいております。競技場につきましては、年々修繕の必要箇所もふえていますので、観客や利用者の安全ということで、必要性の高いものから現在整備、修繕しているところでございます。
 観客席の障害者対応についてということでございます。障害者、これは車いすではないかなと感じておりますが、現在は平塚の場合はピッチ上に設定しておりまして、約10名が観覧できるスペースを確保しております。これは観覧場所の確保、専用トイレを設置して、競技場検査要項に合致しておりまして、Jリーグからのエリアスペースとの御指摘がございましたが、現状の場でスペースを広げることは可能です。また、緊急時の避難のことにつきましても、ピッチ上ですのでスタンドよりは安全と考えておりますし、スペースを広げれば、避難路の確保にもつながると考えております。
 立ち見席の改修の件ですが、現在立ち見席を含めて競技場は1万8500人ということになっております。収容人数は、同じスペースの中で立ち見席をいす席に変えますと、1万5000人を切る可能性があります。収容人数を確保していす席を設置するにはスタンドの増設が必要となり、単なる部分改修ではおさまらない、競技場全体の改修が必要かと思います。改修につきましては時間と莫大な費用が必要と考えられます。そのため、現在の厳しい財政では早期の大規模改修は困難と思われます。
 屋根につきましては、Jリーグをやっている会場がほとんど第1種公認陸上競技場で、第2種公認陸上競技場はメーンスタンドの一部に屋根がついているということになっておりまして、屋根の必要性は考えますが、今の厳しい財政の中ではちょっと困難かなと考えております。
 あとは、昨年平均が1万8500人から1万9000人ということで、改修についてどう考えているかということなんですが、確かに1万8500人から2万人で平均になっておりますが、今年度のJ1リーグの収容人数を確認させていただきますと、確かにワールドカップをやった開催チームにつきましては2万人を超えております。
 ただ、平塚市と同等のレベルの収容人数であるJリーグのチームについては、収容人数以下で、1万5000人前後の観客数になっておりますので、この点も将来的に湘南ベルマーレのサポーターの方がふえて、1万8500人では足りないよというのが推測できた段階で、その直前ではなくて、大分前からそういうことについても検討していきたいと考えております。
 以上でございます。

伊藤議員の質問

ありがとうございます。検討しますよというのと、余り大型過ぎて無理だよという話を分けないといけないなと思いますが、基本的に、設置後経年しているので、競技場として直していかなくてはいけないという話と、湘南ベルマーレ昇格に向けてという話と分けなければいけないというのと同じだと思うんです。
 もちろん陸上競技協会からの施設の改修要望等が出ているはずですよね。そういった意味では、平塚競技場が改修時期に来ていますねということは、だれもの合意が得られるところで、それに向かって順次改修していますよというのが今の答弁だったと思います。
 ただ、例えばチェアマンからの要望書の中で、マッチコミッショナーが現場視察をしたときに、身障者の観戦エリアスペースが狭くて混雑している、緊急時の避難経路等の確保に問題があるという報告をチェアマンの方にされているわけですよね。そのことを受けて、J1に昇格しそうだという湘南ベルマーレの現状もかんがみて、チェアマンから湘南ベルマーレに要望書という形で、施設の改修をされて、平塚市とよく協議してくださいという要望ですよね。協議がされたのか、どう協議をしていくのかということに対してきちっと。
 少なくともここに載っていることは、障害者の観戦スペースということと、大型映像装置ということに対するチェアマンの要望が述べられているわけで、今ほどの答弁で、J1には幾つついていなくて、J2には幾つついていないというようなお話がありましたけれども、大型映像装置ということであれば今の答弁だと思いますが、選手名の表示が可能な電光掲示板という意味で言うと、湘南ベルマーレだけがないという言い方が正しいんだと思います。
 幾つかのチームは大型映像装置ではないですが、電光掲示板という形で言えば、すべてのチームに完備がされている。平塚競技場だけが何も用意されていないというのが現状なので、本当にそれでいいのかどうか。限りなく選手が湘南の名前、主体的に平塚という名前を背負いながら頑張っているときに、そのモチベーションを上げる作業として、よそもこうですよという答弁だと、余りに情けないんではないかなと。要望書に対するやりとりの話ももちろん答弁いただきたいんですが、その辺に対する考え方を伺っておきます。
 それと、基本的に時代背景がうんと変わっていまして、国でも臨時の経済対策を打ったりして、相当いろいろな交付金が出ている。先ほどの質問の中で改修費というお話もしたんですが、経済対策臨時交付金とか、今後出てくるであろう公共投資の臨時交付金だとか、いろいろな形の経済対策という銘を打ったメニューが取りそろえられてくる中で、この辺も考えるべきではないかなと思いますので、改修費が余りに大型だからということでなくて、平塚市の未来にとって何が必要なのか、やるべきなのか、やるべきではないのか、後回しにしてもいいんだということでない答弁を願いたいなと思います。とりあえずそこまで伺っておきます。

総合公園担当課長の回答

再質問にお答えさせていただきます。まず、チェアマンからの要望書の件なんですが、これは6月1日に秘書課の方に提出されておりますので、私どもとしてはその控えをいただいて、本会議で答弁に携わった形になっております。ということで、湘南ベルマーレの関係者とはまだ打ち合わせをさせていただいておりません。この中で自治体と協議しなさいという言葉が入っておりますので、こちらから文書は湘南ベルマーレも来ていますので、向こうからのお話をまだ受けていないというのが現状でございます。
 あと、電光掲示板が平塚市だけがないんではないかということになっております。大型ビジョンには電光掲示板と映像が映るのと両方ございます。確かに陸上競技場はほとんど映像が映らず、電光掲示の形になっているかと思います。電光掲示は36チームでないのは平塚市だけということなので、その辺について、では設置したらどうかということで、お話は一部考えておりますが、ここの部分は全体改修、例えばビジョンをつける位置、その点も考慮しないと、立ち見席とその3つの関係が出てくると思います。
 その中で観客席は今のままでいいという形になれば、今の状態で設置はどうするかという検討になりますが、立ち見席をいす席にしてほしい、それで1万5000人確保してほしいという話になりますと、スタンド設置という形になるかと思います。そうなりますと、ここでビジョンを早くつけたいという考えが出た場合、後戻りが出るかと思います。また、改修が10年、20年先だから、ビジョンだけつけましょうよという各諸団体とか皆さんの御意見があれば、それについてもそういう形で検討しなければいけないんではないかと考えております。
 次に交付金のお話ですが、確かに交付金につきましては経済危機対策臨時交付金ということで、手を挙げさせていただいたんですが、その中ではこの交付金の活用につきましては、平成21 年度に完了すること、それから平成21年度当初予算に乗っていないものということが条件になっております。大型映像設備は設計と施工期間を考慮しますと、福岡を例にいたしますと、5月から11月で設置して、設置だけで6カ月以上かかって、最終戦に間に合ったというような形になっておりますので、今から9月補正等を考えますと、間違いなく初めから5月、6月に繰り込んでしまう、設計もまたやってございませんので、今回は要望できないんではないかということで、手は下げさせていただきました。
 以上でございます。

伊藤議員の質問

基本的に国のお金も使えるものは何でも使うべきだと思っていますが、それ以外に市政全般にわたることですけれども、お金を生む産業というアイデアをいろいろ考えるべきだなと思います。大型電光掲示板1つとっても、ネーミングライツ等で何らかの資金を生むということも可能になろうかと思います。もちろんスポンサー、協賛企業等の兼ね合いもありますが、そういったところに視点を向けて、不可能を可能に変えていくという作業が、民間、湘南ベルマーレとも協働しながらやっていくことが望ましいのではないかなと思いますので、その辺に見解があれば伺います。
 湘南ベルマーレの観客数の話ですが、今、J100年構想の中でJリーグが言っていることが、イレブンミリオンプロジェクト、1100万人の観客動員数を目指そう。このことはJ100年構想を実現するための1つの方策です。安心で安全なすばらしい競技場を確保することによって、大勢の観客者を集めることによって、その地域にスポーツを通した、生涯だれでもどこでも健康で暮らせる社会をつくっていきましょうよというJ100年構想に基づいたプランを、今推進されて、昨年九百何十万人というところまで観客数を伸ばしている。ますます観客がふえていくというのが実態なんです。減るんだったらいいんですが、ふえていきますよという状況の中で、もちろん湘南ベルマーレがJ1に上がれば、さらにそういう形になる。
 そういう実態の中で、ビジョンの話も客席の話もどちらも大事な話なんです。お金が出るところを優先順位をつけなければいけないんだというのが今の答弁だったんですけれども、どちらも大事な話、総合型スポーツクラブを設けたり、港地区にそういう施策を打ったりしながら、そういう社会を求めてきましょうよ、自治社会をつくっていきましょうよというのがこのまちの施策です。
 どこから切り込んでも、スポーツから切り込んでも福祉から切り込んでも教育から切り込んでも、自治社会をつくっていくという究極の目標の中には同じ到達点があるんです。そんな中で、湘南ベルマーレという財産を持った平塚市が打つべき施策、未来への投資というのは、ここにも十分素材としてあるんだという認識を持っていただきたい。
 実はきょう、気合いが入っているんです。日韓ワールドカップのときの古いネクタイを引っ張り出してきて、気合いを入れて質問に立っていますが、むしろ野崎議員の初日の答弁より、きょうのお答えの方が後退してしまったんではないかと聞こえるんです。とても不安です。昨年の9月の渡辺部長の答弁より、さらに後退したんではないかなと。湘南ベルマーレに特化すると後退してしまうのか。
 実は湘南ベルマーレに特化しても進めなければいけない施策なんですよということを、今お伝えしたんですけれども、自治社会、分権社会の中で平塚市が小さな行政を目指していく中で、市民と協働しながらまちをつくっていきましょうねというときに、スポーツであるJリーグが目指している100年構想の趣旨に乗って、この地域に生涯健康で安心して生活ができる社会をつくっていきましょうねという社会づくり、これはこのまちが積極的に推進しなければいけない。一企業を応援するのとはわけが違うんですよということをしっかりと理解してほしいなと思います。
 そんな観点から、後退していないんだと、部長さんでもいいですけれども、前まちづくり事業部長、あるいは副市長でもいいです、積極的にできる限りの努力をしていきますよという答弁がいただけたらなと。きょうの委員会の中で、私だけかもしれないけれども、後退してしまったんではないかと言ったら、課長は首をかしげましたから、後退していないんだと思いますが、どうも前向きな答弁でなかった。これは3回目の質問者として苦しいんですが、部長でも副市長でも答えていただけたらなと思います。

まちづくり事業部長の回答

それでは私の方からお答えをさせていただきたいと思います。まず、今委員がおっしゃったように、湘南ベルマーレについては市民の大切な財産だ、平塚市としても大きな財産だということの認識は私も持っておりますし、今までもそういう一貫した理念で対応してきたと考えております。
 具体的なお話の中で、大きくはスタンドの改修と収容人員のお話だと思います。スタンドの改修と収容人員というのは、今現在平塚の状況ですといろいろ裏腹な面がございまして、収容人員を大きく確保していくには大改修が必要であるということは、現実としてございます。そういう中で幸いにして、もし湘南ベルマーレさんが今期J1へ上がって、J1として活躍されていく状況を少し見せていただいた中で、観客席の増員がどうしても必要であろうという状況を見定めさせていただきたいと思っております。
 それから、大型ビジョンにつきましては、さきの本会議でも御答弁させていただいたように、我々としては検討すべき事項だということは思っております。今委員さんがおっしゃったように、つけるについては費用もございますけれども、費用の点に関してはリースですとか、あるいは今御提案があったようなネーミングライツ、あるいはスポンサー的な料金を取るというようなことも、いろいろと検討はしなければいけないと思っております。
 また、そのまま大型を設置するのがいいのか、あるいは移動式というようないろいろな方法もありますので、この辺については湘南ベルマーレさんとも協議をさせていただいて、検討を進めていきたいと考えております。
 それから障害者の関係でございますが、これは委員さんがおっしゃったように、湘南ベルマーレさんの方から私どもに文書の写しはいただいております。ただ正式に行政の方に要請があったということではございませんので、今後湘南ベルマーレさんと十分に協議をしていくということにはなると思いますけれども、障害者席については、現状、ピッチ上のいわゆる特別観覧席的な状況で設置してございます。確かに幅が狭いというようなことは現状としてあると思いますので、避難という面もございますので、その辺はJ1の昇格を目の前にしている中で、どの程度の観客席の幅がよろしいのかということも含めて検討して、早急に対応できるんではないかと。さっき課長から答弁もありましたように、そう思っております。
 席につきましては、過去の状況を見ますと、今10席用意させていただいているんですが、今までこの10席がすべて埋まったことはないということがありますので、そう大幅に身障者席を増設する必要はないのかなと。ただ安全上の確保は必要かなと思っております。
 そういう点で、今後とも湘南ベルマーレ、その他の関係団体と十分協議をしながら進めていきたいという気持ちは変わっておりませんので、よろしくお願いしたいと思います。

6月の市議会で、平塚競技場に関する質疑は以上です。