第12回クラブカンファレンス記録-4(真壁社長の話-2)

クラブハウス

クラブハウスについて


トップチームの使用状況

グラウンド 自然芝2面
ロッカールーム 多目的棟2階
マッサージ シャワールーム内
レーニングジム 多目的棟1階
ミーティングルーム 多目的棟2階
食堂 多目的棟2階
監督、コーチ、スタッフ 民有地内別棟建物


【今後の活動】
・延期になっている意見交換会
・現事務所の賃貸の延長交渉
・行政による公園敷地内の便益型クラブハウス計画の具体図つくり
 レストラン、接骨院(マッサージ)、スポーツジム、予防介護事業の施設)
・民間資本を導入した開発事業(公園外)

まず、質問事項の前に先にお伝えしなければならないことで、クラブハウスについては、前回説明したのとちょっとダブりますけれども、現在こういう状況で使っています。
そして残念ながら、平塚市としては全く対応がなされていない状況です。
しかるセクションに足を運んでお話をしたのですけれども、現場の解釈でいうと、「こういうのはトップ判断だから、いくら現場のレベルで言われても、皆さんの署名が来てこういう流れになっている、そう言う要望が引き続きあるんだということは重々理解はしているけども、現場からは動けない」というような話です。
従って、我々からまた新しい提案をしていくということで、昨年は指定管理の件がありましたので後回しになりましたが、近々に応援してくれている市会議員の会派の方も含めて、みなさんとそういう会話が持てる時間、意見交換会を持ちたいと思っています。
それと質問の中にもありましたが、現事務所は借りられるのかについては、借りられるということで内定をしております。ただ期間に関しては、お貸しいただいている、マンオブザマッチをやっていただいている相模石油グループさんからは、次の予定は今のところ無いので、というふうお話をいただいていますが、あそこがずっと使えると言うことになると物事は動かなくなってしまいますので、あくまで単年度で切りながらの更新でお願いしたいなと思っています。

それから公園施設の便益型クラブハウスの計画の具合案作りですが、やはりお金がかかっても具体案の絵を描いて出さないと、なかなか物事は動かないということが、どうやらはっきりしてきました。こう考えているというのを具体的に絵に落とす作業もしなければいけないのかなと思っています。
その中には以前から言っていますように、レストランとか接骨院とかスポーツジム、予防介護施設としての流用ができるような施設を考えています。
今の体育館の利用が増えてきている中で、我々も介護養護をやらせていただきたいと言ってもなかなか取れなかったりします。「介護養護は地域としても大切なことなのにできないじゃないか」となっていけば、別に1つ施設が必要ですねという話になっていくので、是非皆さんの周りでも体育館をお使いの方がいたら、空いているという話になると、空いているからもったいないという話になりますので、気にせずどんどん使っていただきたい。
また、残念ながらアリーナの方の指定管理は取れませんでしたが、そのアリーナの管理事業者との関係も含めて、このへんの絵作りをしていきたい。簡単に言いますと、管理している事業者さんにどこかのタイミングで意見を求められる時が来ますから、その時に「そんなに必要はないでしょう」という話になると困るので、じっくり話をしていきたいと思います。
それから、公園外に民間資本を導入した開発事業ですが、公園内にクラブハウスをとはいっても、本社の登記を公園内にするのはどう考えても無理なんです。
公共団体が作った外郭団体、例えば社団法人、公益法人、そういうところでさえ最近は公園内の事務所にいることが問題視される時代になっているので、その中では少し無理だろう。そうすると、選手監督は公園の中になるべく入れて、我々スタッフや、育成のコーチ等々は公園の外に居場所を確保しなければならない。そういうことで、民間資本を導入した開発事業を考えています。
開発事業というのは、我々を呑みこんだ上でのマンション建設であるとか、ベルマーレというブランドを使っての宅地開発であるとか、そういうことです。実際にある業者とそういう話をしていますが、なかなかとんとん拍子でいく話ではないかもしれません。いずれにしろ絵を描いてみようということで、来月の初めに再度あって打ち合わせをしますけれども、これと公園内にやはりサポーターと一緒に使えるような便益施設を作るというのとは全く別個の話ではなくて、これは両方とも進めたいという意味です。
クラブハウスについてはそのくらいです。

経営の展望

経営の展望


18年度からの積極予算を継続 ⇒ 資本対策が急務
グッドウィル撤退による資本策の計画が大幅に狂う。
新たな増資策を検討中。
(持株会制度の導入、責任会社の確保等)


昨年は権利販売など産業能率大学の多大なるご支援を受け、今年の戦力を確保。


【3月までの状況】
スポンサー予算は背中の空白により大幅ダウン
シーズンチケット売上は前年比約105パーセント

これが一番最大の問題でして、18年度から積極予算を組んでいます。
これまでもお話ししてきましたが、間違いなく2010年以降にJ3ができていく中で、ベルマーレというチームがこの神奈川県、Jが4チームあり、町田にもゼルビアがありますし、相模原でも望月君が来てチームを立ち上げるとかいう話になっている、その中でJ2の今の予算規模で四苦八苦していて大丈夫かということで、積極財政というか、少なくとも昇格を狙うチームと同じくらいの強化予算を持たなければいけないということで、18年19年2年続けて少し背伸びをして経営をしてきました。
18年は1.5億前後の赤字で、昨年は何とか収支を均衡させるようにできています、結果として。
ただ今期がまた大変だという流れです。
昨年からようやくJリーグが各チームの決算書を公表しだして、チームによっては実は移籍金に関わるお金とかを強化費に入れていたり入れなかったりするので、一概には言えないのですが、J2でやはり昇格したクラブ、何年かかけても頑張って上に上がったクラブというは、強化費に5億円以上かけている。
強化部は当然小さい予算で良い結果を出すことに一生懸命になるわけですけれども、経営者とすれば数字を無視して経営をするわけにはいかないですから、やはり強化費で5億を超えるというのは1つの目安なわけです。
少ないときは3億後半、多いときは4億2,3千万でこれまでやっていましたが、それを去年は5億を超えるぐらいの数字でやっています。
福岡ぐらいまで含めて昨年優勝争いしたチームは、みんなそれ以上の規模なんですね。
今期も横浜と甲府、広島がJ1から落ちてきましたけれども、広島はまたJ1相当の予算、多分14億ぐらい強化費だけでかけている、横浜・甲府に関しても、そんなに削っていないんじゃないか、甲府は比較的予想よりも継続スポンサーがたくさん残ったと言って喜んでましたから、若干逆に増やしているのかもしれないと思います。仙台は昔から強化費は7億8億でやってますので多分同じぐらいだろう。福岡に関しては通年大体6億ぐらいでやっています。
うちはその下ぐらいについている訳ですけれども、この1億ぐらいの差は無いというふうに、チームは成長しなければいけないわけです。
例えば4億でやっているときに山形にいくつ負けたのかという話をすれば、山形の方が若干強化費が少ない、あるいは鳥栖はうちよりもっと強化費が低い時期があったりとかですね、まあうちを超えた時期もあるんですけれども。
そういう中でいうと4〜6億でやっているチームの中で最上位に来ないと昇格は厳しいと思います。
そんな中で今年も去年と同じ予算を組みました。
予算を組むために、実は昨年グッドウィルからの増資計画というのがありましたが、コムスンの案件があったものですから、見送りました。
見送って、向こうも申し訳ないということで、今期必ず出しますので、と言っていたんですけれども、皆さんご存じのように、12月にああいう事件になって、先方こちらお互いお断りしたというか、これは継続するのは無理だろうと、Jリーグからも大分心配した声があって、ご存じのように背中から落ちていますし、今期やる予定だった増資策も中止をしています。
今期に向けてジャーンの契約、アジエルの残留には、ある程度相当な費用を掛けてます。それを含めての増資策だったものですから、また違う方法で増資策を緊急に進めなければいけない。
そこで、持株会制度と責任会社の確保です。責任会社と言ってもいきなり51%という話ではありませんけれど、10%、20%出してくれるぐらいの企業を、今期中に確保しないと厳しいと思っています。
持株会制度は長年検討してきました。
Jの中でも6チーム、大きいところでは、京都とか川崎とか、小さいところだと今年上がってきた岐阜とかが導入しています。
Jリーグの内部では、持株会はあまり評価されていなかったのですが、実は最近になって、リーグで新しく上がってくるチームも含めて、持株会は手法として「あり」という議論になっています。
従って、今規約のたたき台を作っていて、その方向でやろうかと思っています。
もう1つ、2000年に、この中にも株主になっている人が何人もいらっしゃいますけども、株主を募集しました。当時、持株会に関して過去の判例で非常にグレーなところがあったものですから、あえてそれを回避したという経緯もあるのですが。
当時集めた株主の方は個人で買っていただいています。今回は持ち株会ということになると、議決権も含めて、形態が違うので、その辺の整合性を皆さんにご理解いただかないといけないという大きなハードルが1つあります。
それと、実は当初は、J1昇格のための強化資金という背景も含めて、皆さんに個人株主も含めて募集するつもりでいました。ところが、金融関係の法律が変わっていて、50人以上の増資になると有価証券届書の提出、届けるだけではなく事業内容の報告が必要になっているのです。これは信託銀行と組んでやらなければいけない、大変労力のかかるものでして、物理的にうちの場合は不可能である。従って50名以下に抑えなければいけないというハードルが出てきた。
信託銀行と協議をしていろいろと調べてもらったのですけど、信託銀行自体が上場を目的としていない企業の増資に関しては消極的であると言うこともあり、1ヶ月ぐらい色々やりとりをしたのですが、以前のように、個人の方が中心ですが法人も含めて200名以上の方から一気にご支援をいただいた、8年前のその手法は今回使えないという結論に達しました。
従って、持株会制度を導入せざるを得ないということで、色々精査していたところ、Jリーグの中では、昔と違ってかなり高い評価で今後の新しく上がってくるチームも含めての1つの増資のあり方だという評価をいただいていると言うことです。
そういったことで、3年目になりますけれど、新しく来る時代に対応するためにベルマーレというブランドを落とさないためには、相当厳しい経営状況でも、監督がタクトを振れる分の戦力をある程度確保するための資金を集めておかなければいけないというわけです。
集まるはずだったんだけど、簡単に言うと無くなったと言うことです。
昨年は、産業能率大学さんが権利販売でその増資分くらいの資金を入れていただいて、なんとか今年の選手契約に至っています。
その権利販売が何かというと、湘南ベルマーレというサッカースクールの暖簾代として、例えば10年間とか20年間の権利で買ってもらえないかという手法です。
産業能率大学さんと最終的に合意した内容はサッカースクールだけではなくて、総合型スポーツクラブを大学のキャンパスを使ってやる。全国で総合型スポーツクラブ、大学を使ってやっているという事例は結構あるんですが、なかなか上手くいっていない。それを今、トップの練習、ユースの練習、たまにジュニアユースもやらしてもらっている、フットサルの下の組織であるロンドリーナが使わしてもらったり、フットサルも使わしてもらったり、ソフトボールの講習会とかもやっていますし、ビーチバレーのコートをキャンパス内に産業能率大学さんお作りになって、うちの川合コーチがビーチバレーチームの監督として今うちが使えるようになっています。そこで川合俊一さんなんかを巻き込んでそういった授業をしている、等々やっていくと、我々が一緒にやっていることの中で、上手く学生さんとのリンクを作っていくと、Jリーグのブランドを使いながら大学のやった総合型スポーツクラブというのは決して不可能ではないなと。従ってそんなことを今シーズンから5年間やっていきましょうということをご理解いただいております。
さらに、今年から正式に使い出しますけれども、正式なエンブレムとは別にエンブレムを作ります。JリーグからFリーグではそれ以外のエンブレムを作って分離しなさいという指導もあるので、逆に言えば、Jリーグのルールの支配権の及ぶ商品化権というのは、新しく作るエンブレムには全く及ばなくなるわけで、サポーターの皆さんとも相談して、好きなデザインで作って、ショップで売ってもかまわないというような状況にもなりますので、新しく発生するNPO法人から派生する商品化権を個別の権利として売れないかと言うことを考えて、とにかく資金を集めていくというふうに考えています。
スポンサーの予算は背中の空白により大幅ダウン、当たり前ですけれども、定価6000万で売っています。
シーズンチケットはおかげさまで若干ですけれど伸びています。
これから先は試合内容の良い試合をやってですね、勝っても負けてもお客さんがもう一度来ようというような試合をやりながら、今までダメだと言われたことを変えていこう努力しています。
後で「屋台村をもっとできないか」という質問があるんですけれど、屋台村に関しても、今までは衛生上の問題もあって「毎回はダメです」ということでしたが、これもようやく、ベースでは出来ると言う話で進めております。
そういったことで競技場に人を来るために何をするかと言うことを、もっと積極的にやっていかなければいけないと言う風に思っています。
ビラ配りもやっています。ビラ配りの限界は当然あるわけですが、ただやらないよりやったほうが良いだろうというふうに思っているので、引き続きこれも続けていきたいです。
平塚の方はご覧になったかもしれないけれど、7,8年頼んで初めて、回覧板に初めてビラを入れていただきました。新潟が以前無料券を配る時に回覧板を使ったと言うことがありました。うちもその頃からいろんなことをお願いしてたんですが、券どころかペーパー一枚でも「株式会社だからダメだ」ということでした。そういうところも、ようやく1つハードルが越えられたかなと思います。何度も何度もお願いし続けている成果って言うものが、チームがちょっと去年よかったらしいねなんてことで、きっかけで変わっていくもんだなとものすごく実感しています。
そういったことを引き続きやっていきたい。
いずれにしろ近々に増資策をもまなきゃいけないのですが、申し訳ないのですけど、いろんなことをいま叩いているですが、先に役員会と総会で話さないとですね、株主さんを飛び越えて先に皆さんにお話しちゃうことになるんで、こんなことを考えていると言う風に今日だけはご理解をしていただきたいと思います。

将来構想

来季J2リーグ入りが予想されるクラブと将来構想


準加盟クラブ(08年)で昇格可能性があるクラブ
栃木、富山、鳥取、岡山、北九州など5チーム


○早ければ2010年前に18チーム。
 (20〜22チームも)


J3のスタートまでに苦しい状況下でも積極経営を推し進め実績(J1)を残すことが必要。

先ほど言った将来構想ですけれど、今シーズンは5チーム準加盟をあげています。鬼武チェアマンが20か22でもいいかな、と言っていますが、いずれにしろ間違いなく18にはいく。それでその後J3が間違いなく具体化していきます。
先ほどお話ししたのはこの部分ですけど、とにかくベルマーレというブランドをしっかり再構築していく。これは当然、強くて地域に根ざしたそしてお客さんが喜んで試合を見てくれるチームと言うことですけれども、そういったことを、身の丈にあった経営かというと多分ちょっと違うと思います、ここ1,2年は。ただ、ここでやらないと、多分埋没していってしまうと思います。
そういう意味での厳しいシーズンに経営的にも入っておりますので、どうぞ皆さんの是非ご協力をお願いをしたいと思います。