第12回クラブカンファレンス記録-3(真壁社長の話-1)

真壁社長

大倉の話に補足をさせていただきますと、特に例えば補強の話とかは、色々考えがあっても、まさか強化部長が補強の話をしてたよ、というのが間接的にコーチや選手に伝わったりすると、我々は信用されてないのかって話になってしまいますので、質問の主旨はよく分かりますが、強化部長という仕事は常々、一年中それを考えているというふうに理解して下さい。
だから、表現して言うか言わないかというのは、間接的に選手に伝わるということ、選手達もサッカーをやっていて、個々に皆思っている訳です。その中でやはり強化部長の発言というのは非常に重みがありますので、私が言うのとちょっとレベルが違うので、ちょっと中途半端な答えだったかもしれませんけれども、現状ではそういことです。

それと審判に関してですが、質問いただいた方は非常に長く質問していただいていて、クセをもっとちゃんと教えているのかとか、いろんな工夫をしているのかということなんですが、あるいは違う方からのご意見でも、相手に合わせてやるべきじゃないかという話もありますが、基本的に体がぶつかっていて、プレイヤーが意図して飛んでいても、、ぶつかっていていればそれは主審の判断だということにしかならないのです。それである以上、今日の審判は吹くから、ペナルティエリアで、少し逃げみに行った方が良いんじゃないかというと、それを計算したフォワードが飛ぶふりをしながら切り込んで来る場合もある。というとディフェンダーというのはやはり体を張って立たざるを得ないというのが、このスポーツとして難しいことなのかなと思います。
まあ、PK2発で2-0ですから、海外でもなかなか無いなという話ですけども、いずれにせよ当日すぐ抗議に行ってですね、ビデオ解析をつけてJリーグにあげました。
正式な文章はどう返ってくるか分かりませんが、例えば去年の開幕戦の斉藤のPK、ロスタイムの、あれは誤審であったと明確に書いて戻してきています。
ですから今回どういう判断で帰ってくるのか分かりませんが、、日本サッカー界の大きな問題だなと思っています。
ちなみにJリーグの実行委員会はJ1J2合同も含めて年間12回行われますが、その中で大体3回に1回ぐらいは必ず審判問題に対して話し合われるというか、意見が出されます。、リーグ全体で審判の問題をどうするかというのを話し合わなければいけない中で、昨年のJ1J2合同実行委員会の中で、2時間ぐらいその問題を話し合いました。最終的に上川と扇谷という審判の評価が協会側ではかなり高いという話になりまして、彼らはやはりプレーヤーをやりながら審判になったんですね。しかもフジタとその後のベルマーレの努力もあり、毎試合運営に携わりながら高いレベルの試合を近くで見ていた。そういった選手上がりが本当はもっと審判になって欲しい話になりました。
ちなみにJリーガーで選手をやめて審判になる人は去年と今年とゼロです。
これは提案として申し上げたんですけども、各チームの分配金削って、それで審判をやってみたいという若手を3年間ぐらい生活の面倒を見て、協会のやっている養成学校と一緒にリンクさせながら育てることをしてはどうかという話を提案としてしています。そう言った検討も進んでいると言うことです。
審判の問題でもう一つ是非皆さんに理解していただきたいのは、試合を終わって、とんでもない笛を吹かれても、菅野は必ず3人の主審・副審に握手を求めに行きます。これは私も長い間リーグを見てますけれども、多分菅野だけです。
握手を常にする監督もいますけれども、やっぱりへそを曲げた時には行かなかった監督がほとんです。これは1つに菅野の、チームのあり方を表現をしているという風に理解をしていただきたいと思います。
一度ものすごく荒れた試合で、マッチコミッショナーもちょっと審判が偏っているなと思ったんでしょうね、菅野が審判に挨拶に行った後、戻ってきたら菅野に向かって、荒れた試合だから主審の前に行くと、サポーターがまた文句を言ったと思って盛り上がるから行くなと言いまして、菅野と大倉と3人で取り囲んで厳重に抗議したことがありましたけれども、試合として成立した以上、菅野の中ではやはりそれを受け入れてフェアにやっていきたいと思っています。そういった行動が審判同士も見てますから、必ず。
いずれにしろ、今後も厳重な抗議は続けていきたいと思っています。
ちょっと本題に入る前に大倉の補足でした。