サカダイを読んで

今週号のサカダイにベルマの記事が2つ載っていた。
一つは、川端さんによるレポート。もう一つは、信藤の隔週リレー時評。
川端さんは、札幌戦終了時点での今期のベルマについて、的確にレポートしている。
信藤さんは、平塚で開催されたゴルフコンペに参加したことから、ベルマーレ平塚湘南ベルマーレのことを語っている。

川端さんのレポートは、大阪戦後の今読むと、非常に的確なようにおもうけど、札幌戦後の時点ではだいぶポジティブに書いているように思う。

信藤さんは、「湘南の暴れん坊」の平塚時代と、湘南になった今を見比べて

だが、今のチームにはあの頃のカラーは残っていないように見える。98年暮れに、一気にチームを解体したことがその大きな現任だと考えられるが、少し寂しい気もする。

と語り、さらに

でもOBたちはお金より熱意と心意気に惹かれる事の方が多い。そのチームの伝統的な“心”をうまく伝えることのできる人材を、どのクラブももっと活用するべきだと思う。過去に存在した人間を大事にする心は、きっとクラブにとって有益になるはずだ。

と、このリレー時評を閉めている。

奇しくも、川端さんのレポートの中にも

平塚市を中心としたホームタウンの人々が、いまなおかつての“湘南の暴れん坊”を忘れていないこと、そして心のどこかで“復活”を期待している

とある。


私は1999年からベルマを応援するようになったので、川端さんのいう“湘南の暴れん坊”を、信藤さんの言う「カラー」を私は知らないし、信藤さんの言う「伝統的な“心”」も知らないのだろう。
でも、今年で「湘南」になってから8シーズン目。信藤さんのいう「チームの解体」から8年半が経とうとしている。いまや「ベルマーレ平塚」時代より、「湘南ベルマーレ時代」の方が長い。
たしかに、98年暮れに「解体」したのかもしれないが、その後に「湘南ベルマーレ」としての「伝統的な“心”」と言うものは新たに作られているのではないだろうか。

むしろ、「ベルマーレ平塚」に在籍していたことを重視するあまり、能力・資質を問わなくなってしまったことの方が、問題だろう。そのことの弊害を、去年、嫌と言うほど味わったばかりだ。

今のベルマーレは、むしろ、新しい「伝統」を作っていくことが大事なんだと思う。