ありがとう仙台

ヴェルディ戦の勝利に気をよくして、久しぶりにサッカーマガジンサッカーダイジェストを両方買っちゃいました。
マガジンには3ページにわたる加藤選手の記事が載っていて、ダイジェストにはヴェルディ戦のレポートが載っていました。
で、ダイジェストのそのレポート記事では、ベルマの組織的な守備のことを中心に取り上げているのだけど、読んで愕然とした。昨日までの幸せな気分が吹っ飛びそうになった。
少々長くなるが、その箇所を引用します。

仙台との開幕戦は1-2で敗れた。このゲームがひとつの転機となった。いずれの失点も流れから奪われたものだが、*12失点に抑えられたのは斉藤、ジャーンのCBコンビの奮闘によるところが大きかった。後ろ任せの守備では限界がある。「あの試合を通して、ふたりに頼る守備ではダメということが分かった」。菅野監督をはじめ、選手たちに新たな危機感が芽生え、手冷えの欲求がさらに高まった。いかなる相手にも決してぶれない、組織的なディフェンスの構築である。

何に愕然としたかというと、守備は斉藤とジャーン頼みにするつもりで、仙台に負けて初めてチームも監督も組織的な守備の重要さに気づいたってこと。
昨シーズン、リーグワースト2の失点を喫していながら、個人頼みの守備で今シーズンも戦おうとしていたとのだから、恐れ入る。
記事の中で、菅野監督は次のように語っている。

選手たちにいつも言っていることだが、『芯があれば揺るがない』。今はその“芯”を作っている段階にある。その“芯”とは何かと言ったら、組織的なディフェンス。

今頃いっても仕方ないが、そのことに昨シーズンのうちに気づいて欲しかった。
だからこそ仙台には本当に感謝している。
組織的な守備の重要さをチームと監督に教えてくれたのだから。
もし、仙台に勝っていたら、そのことにチームと監督は気づくことなく今シーズンを戦っていたかもしれない。気づいたときにはもう手遅れになっていたかもしれない。
でも、仙台のおかげでそれに気づくことができた。これはチームにとっては本当に大きい。
重要さに気づいたのだから、後はそれをやり続けること。それが大事。
その意味では、次節どのような試合をするのが重要だと思う。

*1:原文のママ。実際は流れからの失点ではありません