サポーターとフロント

今週号の「オーレ」、「第15話 崖っぷち」は、読んで考えさせられた。
N2(J2にあたる)最下位でAFL(JFLにあたる)降格危機(マンガの中では、N2からAFLへの降格あり)の最中、監督が病気で倒れる。
降格の可能性の大きいチームは、誰も監督をやりたがらない。
固持するコーチにフロントが頼み込んで監督代行として指揮を執ることになる。
しかし、連敗は止まらない。


まるで、どこかで見たことがあるような話だ。


主人公の中島が、監督の倒れた姿を見て、次のように言う。

チームが負けると
私は監督の采配が悪いんじゃないか……


オーレは早く
監督を変えるべきじゃないか……
そう思っていました……


これじゃ
一般のサポーターと
同じだ……


仮にもフロントの一員なら
監督を守るべき立場なのに……

中島のこのセリフは、スタッフとしては正しいと思う。
でも、オーレのサポーターは、監督が倒れるまで頑張っていたことで、N2最下位という状況を納得できるのだろうか。
中島が言うように、サポーターとフロントは違う。
「オーレ」はフロントの1人を主人公にしたマンガだけど、この展開は、マンガとしてはなかなか難しいところに行っているんじゃないだろうか。

オーレ! 01 (BUNCH COMICS)

オーレ! 01 (BUNCH COMICS)