2年後はどうなる?

昨日付の「湘南ホームジャーナル」にクラブハウス問題についての記事が掲載された。

隣接民有地を借りクラブハウスを仮設−賃借期限は2年間−
湘南ホームジャーナル. 第1229号(2006年8月4日)2面

市の支援策等については、朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、神奈川新聞、タウンニュース等でも報道されているが、知りたい事項で報道されていないことも多かった。
が、この記事には、私が知りたかったことが掲載されていた。
この記事を是非とも読んでいただきたいのだが、湘南ホームジャーナルのサイトは6月30日を最後に更新されていない。
そこで、この記事の中から重要な点をピックアップして紹介する。

まず、記事のタイトルにある「仮設」の文字に注目したい。
民有地にベルマーレがクラブハウスを建てるのだが、それがどういう物なのかが分からなかったが、この見出しだけで「仮設」ということが分かる。
記事中でも

ベルマーレでは、同地にプレハブ2階建てのクラブハウス1棟を仮設する。

この他、簡易物置を敷地内に設置して倉庫変わり(引用者注:原文のママ)にする。

と、民有地に建てる物がプレハブと簡易物置に過ぎないことが分かる。
従って、当面の活動拠点は確保できたものの、これは永続的な拠点ではないことが分かる。

さらに注目したいのは、記事の最後に掲載されている真壁社長の言葉。
その部分を全文引用する。

湘南ベルマーレの真壁代表取締役は、本紙取材に次のように答えている。
−市の支援策について
「移転のタイミングを考えれば、選手が何とかプロとして行動できる最低限のものは揃えてもらえたと思うが、充分ではない
−2年後の見通し
「これで収まったわけではなく、見通しは、ないに等しい
−署名等の運動について
「大変ありがたい。ベルマーレが馬入にいることにより、スポーツに親しむ環境を作り活力を生みたい。そのためにも今後も市と協議していく」
(強調:引用者)

今回の市の支援策でクラブハウス問題が解決したと思っている人も多いかもしれないが、2年後の見通しがない、という状況では全然解決していないに等しい。
まだまだ、ベルマーレの危機が続いているのだ。
そのことがこの記事を読むとよく分かる。