オーレ! 2巻
オーレ!の2巻が出た。
- 作者: 能田達規
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/04/09
- メディア: コミック
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2巻では、1巻以上にクラブの経営に関わる話が出てきて、それもまたカンファレンスでの真壁さんの話を連想してしまう。
第10話の「長距離バス移動」(といっても「オレンジ」のようにマイクロバスでの移動ほど酷くないけど)と第11話の「専用スタジアム」、第12話の「レンタル移籍」のあたりでは、サッカークラブの経営がどれだけ大変か、金がかかるか、そして日本のサッカークラブのあり方など、とても読み応えがある。その分、どうしても説明過多になってしまっているキライもあるが。
ただ、第11話で専用スタジアムに100億かかるとう話の中で、オーレの社長が主人公の中島に語る次のセリフは、1サポーターとして、そしてクラブハウス問題で署名活動をした自分にとっては、感慨深い。(p.68-69)
……中島くん
君の好きな
東京湾アクアラインの総工費はいくらかね?
!?
……1兆4409億円です
そうか……その金があれば
この規模の専用スタジアムは150個──
47都道府県に各3個以上作れるね……
アクアラインの1年間の収支は?
……
金利を含めると
毎年320億円の
赤字です
果たして
それだけの
負債を背負う価値は
あったかね?
1兆4409億円を費やして
アクアラインを作って
上総市民の生活は
豊かになりましたか?
幸せになりましたか?
この国はお金の使い方を
間違っていませんかね?
これだけじゃない。
長期に渡ってJ2で下位に低迷しているクラブのサポにとっては、身につまされる話、心にしみる話があちこちにちりばめられている。
とにかく、読むべし!
- 作者: 能田達規
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/01/09
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