今シーズンを振り返って

今年の「ベルマーレ」は嫌いなチームだった

今シーズンは、1999年にベルマーレを応援し始めてから、自分にとっては一番つらいシーズンだった。

もちろん、これまでで一番悪い成績だったということもあるけど、自分にとって一番キツかったのは、今年のチームが最後の最後まで好きになれなかったことだ。
今年のチームが好きになれなかったというか、嫌いだった理由の大半は今期シーズン途中で辞任した前監督にある。そのことについて書くと、恨みつらみを書き連ねることになるのでやめるが、最後の最後まで、今年のチームにほとんど魅力を感じることは無かった。

自分は「ベルマーレ」というチームを応援していると思いこんでいたが、好きな選手が去ってみて、素直に今年の「ベルマーレ」というチームを応援できないことに気づいた。
では、自分が応援していた「ベルマーレ」というチームは何だったのか、自分は本当に「ベルマーレ」というチームが好きなのか、今年のチームを応援できない自分はベルマーレサポーターなのか、と考えてみたが、答えは出なかった。
ソフトボールチーム」があるから、とか、今年の「ベルマーレ」というチームは応援できないが、「ベルマーレ」というクラブは支持できる、とか色々と理屈はつけたものの、しっくりこなかった。

それでも、第1クールはまだ成績もそこそこ良かったので、スタジアムに行くのはそれほど辛くなかった。*1
そんな中、クラブハウス問題が出てきた。

クラブハウス問題に関わるようになって

自分がクラブハウス問題に関わるようになったのは、試合後に居酒屋でサポ仲間と飲んでいたときに言われた一言がきっかけだった。

確か、5月3日、第13節のホーム神戸戦の後だったと思う。

クラブハウス問題はどうなっているんだろう、という話から、クラブから何も話が伝わってこない、と不満を述べたら、「じゃあ、クラブが何も言わなかったら何もしないの?」と言われて、その言葉で自分の中の何かに火がついた。
「じゃあ、やってやろうじゃん」と思って、GW中で時間があったということもあって、まとめサイトを作った。それでも、その時点ではそれ以上のことをやろうとは考えていなかった。

5月14日に考える集いが開催された。まとめサイトを作った以上、やっぱり参加しなきゃ、と思って参加した。試合後にこれから何をやっていくか、という話し合いが7ゲ前であって、それにも残って参加した。その時も、自分がここまで関わるようになるとは思っていなかったのだけど。そこでの話し合いで、やっぱり、まとめサイト作ったってことを名乗り出た方が良いかも、と思って名乗り出てしまった。そして、その先活動することになった。

そこから先は、まとめサイトへの情報掲載とビラ配り・署名活動と行った実働部隊の両方をやるようになった。
最初は、自分が競技場や街頭で署名活動ができるとは思ってもいなかった。まとめサイトだけやっていればいいじゃんって気持ちもあったし、やっぱり恥ずかしいし、大変だし。
でも、活動しているうちに、自分以上にがんばっている人の姿を見たり、「がんばって」と声をかけていただいたりしているうちに、自分でも不思議なくらい関わるようになった。

自分が何でここまでクラブハウス問題に関わったのか、今でもよく分からない。
最初は意地から始めたことだけど、意地だけではできなかったと思う。
「今年のチームは嫌いだ」と言い続けているが、やっぱり「ベルマーレ」というものの何かに自分は惹かれているのだと思う。それが具体的に何なのかは分からないけど。それは「選手」や「監督」といった個々のパーツではなく、もっと漠然とした、そして大きなものだと思う。
クラブハウス問題に関わることで、今年のチームを好きになることは無かったけど、「ベルマーレ」という存在が自分にとってどれだけ大事なのか、改めて知ることができた。

あと、この活動を通じて、多くの人と知り合えたことも大きい。
自分は、普段はメインの指定席で観戦しているので、7ゲートの方には知り合いはあまり多くなかった。メインでも、知り合いは限られていた。
署名活動を通じて、メインで一緒に署名活動をした仲間ができたし、EFSの人たちとも知り合うことができた。このことは、自分にとってとても大きな収穫だったと思う。
クラブハウス問題に関わって、色々と大変なこともあったけど、関わったことによってとても多くのものを得ることができた。この活動に参加して、本当に良かったと思っている。

7ゲートに移動

署名活動をやっているときは、落ち着いて観戦できなかったけど、8月一杯で署名活動を終え、落ち着いて観戦できるようになると、チームが益々勝てなくなった。
勝ち試合は9月30日の第43節水戸戦と、10月8日の天皇杯3回戦だけ。
そうなると、試合を見るのが辛くなる。
試合を見て、精神状態がどんどん悪くなるのが自分でも分かった。
好きなチームなら、好きな選手がいれば、違ったのかもしれないが、今年のチームは嫌いだし、好きな選手はいない。
このままじゃダメだと思って、10月21日の第46節横浜戦から7ゲートに行くことにした。
幸いなことに、署名活動を通じて知り合いができたので、7ゲートに行くことに抵抗は無かった。そして、7ゲに行った最初の試合から、タスキの中に入って、EFSと一緒に声を出して応援した。
結果的に7ゲに行ったのは良かった。
試合はひどいし、嫌いなチームなのは変わりないのだけど、声を出すことで、EFSと一緒に応援することで、試合後の気持ちはずいぶん変わった。メインの指定席で一人で見ていた時に比べると、そこまで精神状態は悪くならなかった。
残りの試合は、アウェイに行った万博とユアスタも含めて、全部タスキの中で応援した。今のところ、来年も7ゲで応援しようと思っている。

今年は転機の年

色々と書いてきたけど、今年は自分にとって転機の年だったと思う。
今シーズンを乗り越えたことで、自分は来年以降もベルマーレと関わっていけると思う。
来年もスタジアムで、ベルマーレを応援していきたいと思う。

*1:ベルマーレがアウェイの時には仙台にも行っていたし