第26回ベルマーレクラブカンファレンスメモ
本日行われた第26回ベルマーレクラブカンファレンスのメモを公開します。
増資に関わる事項
今年度は増資をするつもりは無かったが、8月末にクラブライセンス制度でヒアリングを受けた後に、考えが変わった。
クラブライセンスが発給された際に是正通達が出されているが、それは「2013年度予算はJリーグの指導を受けながら編成すること。」
これは、企業で言うところの銀行管理下に入るのと同じことで、経営の自由度が低くなる。例えば、緊急の補強などへの対応も難しくなるだろう。
また、ベルマーレは育成に力を入れてきて、育成コーチを多く抱えている。そこに対してJリーグの指導が入る可能性もある。
これはクラブの経営の根幹に関わってくるだろう。
そう考えて、当初は行う予定で無かったが、増資を行うこととした。
増資を行い、債務超過を解消する、解消できなくても債務超過額を下げることで、Jリーグからの予算編成の指導の度合いを少なくしたい。
経営上の2つのハードル
ハードル1:債務超過
2012年1月末時点での債務超過額は\82,6898119-。ライセンス制度では、2015年1月末までに債務超過を解消しないと、ライセンスは剥奪される。
そのために今回増資を行う。増資目標は2000株で1億円。
しかし、債務超過のクラブに対する出資は、通常の民間企業では経営上認められることはない。
そのため、今回1億円を集めることは難しいが、2012年度内での債務超過解消を目指している。
1回の増資で1億円は難しいが、持株会にお願いをして債務超過額をできるだけ減らすことで、民間企業が出資しやすい状態に持っていきたい。
ハードル2:4期連続の赤字(2008〜2011年度)
ライセンス制度では2012年度より3期連続で赤字を出した場合、ライセンスは剥奪される。9月末の時点で今期は3500万円の赤字の見込みである。
2012年度末(2013年1月末)までに黒字化が必達である。
そのために20周年記念の営業施策を行っていく。
増資計画の現状(10月20日現在)
持株会の申し込み 件数:201件 総額:\18,400,000 普通株式の申し込み 総額:\17,000,000 合計:\35,400,000
今回の増資で5000万を目指し、債務超過額を減少させることで、民間企業が出資しやすくし、追加増資を行えるようにしたい。
みなさんへのお願い
また、クラブの経営では秋口に予算の1割ぐらいの資金がショートする。短期の借り入れなどで乗り切っているが、ここで増資の金額が入ってくると、非常に助かる。
若手の選手が育ってきているが、そのためにこれまで資金を投入してきた。それを今後も続けていくために、是非とも増資に協力していただきたい。
質疑
Q.最初の増資の案内では、なぜ増資が必要なのか伝わってこない。ベル12会員への増資の案内に書かれていた内容も、今日の話は入っていない。7月のカンファレンスの説明とも違う。必要なことをきちんと伝えて欲しい。
A.冒頭にも話した通り、カンファレンスの後で考えが変わった。自分たちの伝えたいことが伝わっていないと分かったので、今日カンファレンスを開催することにした。これからも必要なことをきちんと伝えていく。
Q.胸スポンサーが決まったが、そのスポンサー料は債務超過の穴埋めにどれだけ使われているのか。
A.胸スポンサー料は今期の予算に組み込まれていたもので、今年度の黒字必達の為に今年度の予算として使われるもの。今年度黒字になれば、黒字の分だけ債務超過は減らせるが、スポンサー料が直接債務超過を穴埋めするということではない。
Q.持株会の1口5万円は個人にとってハードルが高い。金額を下げることはできないか。
A.持株会は規約があり、理事によって運営されているので、自分がこうするということは言えないが、2008年に持株会を立ち上げた時に1口5万円と規約に定められているので、今回もそれに基づいて募集している。
規約を変えれば、額を下げることは可能だが、2008年時点で1口5万円拠出していただいた会員との間を同調性するかという課題がある。
現在持株会では、複数名の連名で1口という申し込みも受け付けているので、そのような形でお願いしたい。
以上